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私が書道を趣味として始めたのは、30歳過ぎてからです。

最初は近くの書道教室に通い、書家のお弟子さんに習っていましたが、そのうち、書家先生の自宅に出向き、添削を受けるようになりました。そして、毎年、日書展に出品できるようになりました。

練習や作品の制作においては、筆を持てばすぐに書けるわけではありません。心が落ち着き、筆の運びから余計な力が抜けなければ書けません。時間をかけて、心が静まるのを待ちます。筆が持てる心になって、初めて書き始めます。書には心が現れるからです。

居ずまいを整え、呼吸を整え、心に余白を作ります。その余白を吸い込むことで、ようやく筆の運びが軽くなっていきます。

若かったとはいえ、平日は働き、子育てもしていた中で、時間をうまくやりくりしていたと振り返ります。よく頑張ったと、自分を褒めたいです。書道という好きなことに取り組むことで、単に働くだけでなく、日々のやりがいを見出していました。


杉田久女 「夕顔やひらきかゝりて襞深く」





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🌿82歳すみかの部屋  年金1人暮らし  79歳で突如思いつき “庭と繋がる小さな平屋”に建替える
生きとし生けるものすべてに 安寧が 陽の光のごとく 訪れますように

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