オレの相棒(あいぼう) 第2回
ミャオ!!ミャオ!!ミャオ!!!
成岡「牛乳も、飲まないのかよ・・・。
歯も生えてないし・・・
お乳なら飲むかと思ったが・・。」
ミャオ!!ミャオ!!ミャオ!!!
成岡「わかった!わかった!!!
腹空かせて、鳴いてるのに、
何で飲まないんだ?
ああ~・・今夜も鳴き通しで、
寝れねえのかよ・・。」
身長180センチを超え
大柄で太い腕の成岡。
その成岡が、背中を丸めて、
頭を抱えている・・・。
成岡を悩ませる問題は、
チビヒョウの食事だけではない。
チビヒョウを、
隊に連れて帰ると決めた時は、
確かに、うれしかったが、
その時から、2つの不安が、
ずっと成岡を悩ませている。
ここで、悩める成岡の、
心の声を聞いてみたい。
1つは、
このチビヒョウを、
我が、帝国陸軍
上層部のお歴々が、
兵舎で飼う事に、
お許しを頂けるか。
どうか・・・。
2つめは、
このチビ自身の問題。
こいつが、
デカくなった時・・
親のように、
ひと様に、危害を加える
そんな風になってしまった時に・・
オレは、こいつに・・・
銃口を向けて・・・
果たして、引き金を引けるだろうか・・。
隊に戻ってきた成岡たちは、
既に、チビヒョウが来る事を、
知っていた隊員たちに、
囲まれていた。
戦地という事で、
隊員たちを癒すために、
タヌキやアナグマなどが、
金網の檻で、飼育されていた。
しかし・・・
元来が夜行性なので、
昼間は、寝てばかり・・・
夜は、夜で起きてるが・・
檻から逃げ出そうとしていて。
全然、かわいくない・・・。
当然だが、隊員たちに
人気がない・・。
何でこんな奴らを、
飼っているのか?
そんな不満ばかり
だったから、
かわいいチビヒョウが
来ると聞くや、
隊員たちの心が躍るのも
無理もない事だった。
「小隊長どの!!
ヒョウの子どもを
見せて下さい!!」
「かわいいヒョウの
子ども見せて下さいよ~!」
「早く!早く!
見たいでありま~~す!」
成岡「うるせぇなあ。
わかったよ~。」
チビヒョウは、
成岡のコートに、
抱かれていた。
コートをほどくと・・
「ん?小隊長どの!
なんか臭いませんか?」
そう言われて、
チビヒョウの
首根っこをつかんで、
持ち上げると・・・・
成岡「アチャ~~~!!!」
そこには、べっとりと
チビヒョウのフンがついていた。
苦悶の表情を浮かべる成岡。
鼻をつまみながら、
隊員たちが、成岡をからかう。
「強靭な小隊長どのでも、
ヒョウの子どもには、
勝てませんな~!!」
成岡「オイオイ!
上官どのを、
そんな風にからかうのは、
うちの隊だけだぜ。
なあ、おチビさん。」
隊員たち「アハハハハハハ!」
大きな成岡の
2つの眼(まなこ)。
小さくて、その瞳は、
キラキラとしている
チビヒョウの
2つの眼(まなこ)。
成岡は、ほほえみながら。
チビヒョウは、不思議そうに。
4つの眼(まなこ)が、
交差している、幸せなひと時であった。
隊に連れてきた日の事を、
思い出している
成岡の腕の中で、
チビヒョウは、
スヤスヤと寝ている。
チビヒョウは、
成岡の部屋で寝ている。
隊員たちが、巣を作りましたと、
部屋の中に、木の箱を
作ってくれたが、
やっと寝たと思って、
箱に入れると、
ミャオミャオとぐずり、
箱に手をかけて
鳴き叫ぶ。
その時は、
成岡が膝の上で寝かしたり、
見に来ていた隊員たちが、
順番に抱いたりしていた。
成岡「ちょっと夕飯に行く、
お前さんたち、
こいつを頼むわ。」
部屋に来ていた隊員たちに
チビヒョウを任せると、
成岡は、食堂へ向かった。
成岡「さあてと困った。
食ってくれんと
死んでしまうのぉ。」
何気なく料理をしていた
隊員の方に目をやると、
”トン、トン、トン”
何やら肉を包丁で、
細かくしている・・。
成岡「ん?・・・」
料理の準備をしている
隊員のそばに行くと、
その肉を無造作につかみ
じっくりと見る成岡。
成岡「おい!
すまんけど、
これを、出来る限り
もっと細かくしてくれ。」
成岡が、食べやすそうな
部分を指定して、細かく・・
もっと細かく・・肉を切り刻む。
皿に肉をのせると、
自身の部屋まで、大慌てで
戻っていた。
成岡「おい!チビ!!
持ってきてやったぞ!
まだ、歯もはえてないが・・
もう、これしかねえんだ。」
成岡の大きな声に、
チビヒョウは起きた。
その鼻先に、細かくした
肉を成岡が差し出すと・・・
”グゥゥゥゥゥ・・・・”
聞いた事もない、
低いうなり声をあげる
チビヒョウ。
肉の匂いをしつこく嗅ぐと・・
”ガブッ!!ガブッ!!ガブ!!!
成岡「よ~~しっ!!
やったぁああああ!!!」
チビヒョウは、肉に食らいついた!
まるで、人がしゃべるかのような、
うなり声をあげながら、
肉をたいらげてしまった。
”ミャオ!ミャオ!ミャオ!”
成岡の方を向き、
まるで「もっとくれ!」と、
催促してるかのように
鳴き始めた。
成岡「おお、もっと
持ってきてやる!
食え!もっと食え!
よ~~~~し!!
ガハハハハハハ!!」
皿に残っていた肉を
チビヒョウに食わしている間に、
成岡は、食堂に戻り、
先と同じようにした肉を、
皿の上に乗せて、
大急ぎで戻る。
”ムシャ!ムシャ!・・・!?”
成岡が出した肉を
夢中で食らいつくチビヒョウ。
だが、何かが変なようだ。
成岡「ん?おい、どうした?」
チビヒョウは、
自分の前足で、
必死に顔の前をかいて、
もがき苦しみ始めた・・
成岡「ああっ!!!
しまった!!!」
異変の要因に気づいた成岡。
チビヒョウの口を開けさせると、
無理やり指を突っ込んだ!!
”ゲホッーーー!!
チビヒョウの喉に
詰まった肉のかたまりを、
成岡の指が、取り出した。
吐き出した時に、
せき込んだものの、
しばらくすると
落ち着きを取り戻した。
成岡「歯も生えとらんから、
大きい塊(かたまり)を、
飲み込んでしまったらしいな。
ん~。すまんすまん。
細かくしてきたつもりだったのだが。
この通りだ!許してくれ!!」
隊員たち「アハハハハハ!!!」
チビヒョウに向かって、
両手を合わせ謝る成岡の姿に、
隊員たちは、微笑ましく笑い。
チビヒョウは時々、
不思議そうな顔をして見ながら
肉にまた食らいつく。
成岡(それにしてもよかったわい!
今夜は、ゆっくり眠れそうかね。)
成岡は、夢中で肉に食らいつく
チビヒョウを見守りながら、
心の中で、そうつぶやくのだった。
その夜は、
チビヒョウも空腹を満たしたせいか、
大人しく寝てくれて、
成岡もやっと、ゆっくり寝る事が出来た。
この日より、1日3回。
赤身の肉片を、
細かく刻み、与えるのが、
成岡の日課になった。
と、後年、
成岡自身が記している。
(翌朝・・・・・・)
橋田寛一(はしだかんいち)
(注:ふりがなが、
ふってある物が
どれもなかったのですが、
恐らく、かんいちで
あってると思います。)
と、いう男が、
隊の中にいる。
橋田は、
凄腕の射撃使い。
「スズメ撃ちの名人」
との異名をとり、
その腕前を乞われて、
披露した経験を、持つほどである。
成岡は、その橋田に、
チビヒョウの為に、
スズメをとってくるように、
更に、昼間は成岡が忙しいので、
チビの世話も命じられた。
今、チビヒョウは、
橋田の、軍服の中にいる。
ボタンを開けた所から、
顔を出している。
三八式歩兵銃をたずさえた、
橋田と共に、野外を移動している。
チビの為に、獲物を求めて・・
「子猫のようだ」
橋田は、初めて見た時に、
そう感じたという。
開けた所に来た。
チビを懐にいれたまま、
橋田が、銃を構える。
”ダァーーーン!!”
火薬の匂いと共に、
三八式歩兵銃独特の、
乾いた音が響き渡る・・・・
”ガチャガチャ”
「槓桿(こうかん)」とも呼ばれる、
”ボトルハンドル”を引き、
役目を終えた薬莢(やっきょう)を、
自身から吐き出す・・・
橋田(こいつは、驚いた・・。
ワン公でさえ、
銃声や火薬の匂いで、
びびるのがいるってのに・・・・
このチビ助は、
表情一つ変わらねえ・・
こいつは・・・
大物だ・・・・
おもしれえ・・・・)
地面に落ちたスズメを見ながら
チビヒョウの様子をみた橋田。
大丈夫とみるや、
いつも通りに、獲物に向かう橋田。
遠慮なく、その銃口から火をふく!
”ダァーーーン!!”
”ガチャガチャ!”
そして、吐き出される薬莢の音。
さすがに、名人と呼ばれる橋田。
一連の動作がまるで、
一つの曲を奏でているように聞こえる。
まるで、そのリズムが心地よかったのか、
子守唄にでも聞こえたのか、
チビヒョウは、寝てしまった・・・
橋田「ホレ!チビ助!
これだけ獲ったからいいだろ・・
オイ!聞いてる・・・・」
ようやく寝ているチビヒョウに
気づく橋田・・・
橋田「何だ!!
寝てるのかよ!!!
オイ!!
アハハハハハ!!
こいつは、驚かせてくれるのぉ!」
橋田は、懐に抱いている
小さな命に、愛着を持った。
起こさないように、
起こさないように、
落ちた獲物を拾いながら、
橋田たちは、帰路につく・・・。
日中は、橋田がエサをやる。
肉を細かくしたり、
時には、橋田が口の中で、
柔らかくしたものを、
与える時もあった。
橋田が、エサを与える時、
他の隊員も、
やりたいと言い出し、
同じように、与える事も多かった。
肉を刻むとき、
ハサミを使うので、
その音が聞こえると、
食事の時間だとわかるように、
うれしそうに、
チビヒョウは、
室内へ駆け込んで来る。
結局の所、隊のみんなが
チビヒョウを可愛がるので、
隊全員で、面倒をみる感じになっていた。
夜は、成岡の部屋で寝ている。
大きな体の成岡が、
布団の上に、大の字に寝ていると、
いつの間にか、その太い腕や、
首の上に、体を乗せて、
一緒に寝ているチビヒョウ。
ある夜の事・・・・・
”ブウゥゥゥゥ~~~!!”
成岡「な!なんじゃ!!」
耳元で轟(ごう)音が鳴り響き、
成岡は、夢見の世界から
突如、連れ戻された・・・。
それは、
”イビキ”であった。
チビがいつの間にか、
成岡の特徴的な
長い顔の上に移動し、
それを枕に寝ていた。
丁度、チビの顔が、
成岡の耳あたりに来ていた。
成岡(ヒョウも、イビキをかくのか・・)
チビのイビキだとわかり、
起こさぬように心の中で、
驚く成岡・・・。
”ブウゥゥゥゥ~~~!!”
成岡(顔の上に乗られると
苦しいのぉ・・・
それにしても、
コイツは、
オレを親とでも、
思ってくれてるのか・・
動くと起こしてしまうし・・
なかなか辛いものじゃのお・・。)
そう言いつつ、
成岡の表情は、ゆるんでいた。
成岡(黙ってコイツの
枕になるかのぉ・・・。
それにしても、
大きなイビキじゃな。
枕とは、ツライ物よのぉ。
オレも枕に、
いつもこんな
ツライ思いをさせとるのか・・
枕よ・・・スマン!)
こうして・・・
チビヒョウは、
成岡や隊の仲間たちに、
たくさんの愛情を注がれて、
すくすくと育っていった。
ある日曜日の朝食後・・・
成岡は、
チビヒョウを特に、
可愛がってくれている
橋田をはじめ、
十数名の隊員達を、
自室に招いた。
成岡「え~~諸君!!
今日は、この!
おチビちゃんの
名前がまだ無い!
という事で、
特に、よく面倒を
見てくれるお前さんたちと、
”チビヒョウちゃんの名付け会”
を、堂々と開催したいと思います!!
ホラ!拍手!拍手!!」
(隊員一同)
”パチパチパチパチ”(拍手)
成岡「まずは、諸君が、
これは、かわいい!
女学生が、キャー~~!!とか、
うれしがるような、
そんな名前をだな、ゴホン!
どんどん言ってくれ!」
その場にいた隊員たちが、
好き勝手に、口を開いていく・・
「ポチ」「タロウ」
「タマ」「ミケ」
「おれ、マサオだから、
マサオの名前あげるぞ!」
成岡「却下!!却下!!
お前の名前も、いりません!
もっと、ほら考えてよ!」
「クラークゲーブル!」
「ジャンギャバン!!」
「ジャームスキャグニー!」
「エロールフリン!」
「チャップリン!」
成岡「チャップリンは、
好きだけど・・・
映画俳優シリーズもダメ!!
こいつに、似合わない!!
ホラ!!次!次!」
「夏目漱石!」
「芥川龍之介!」
「谷崎潤一郎!」
「菊池寛!」
「太宰治!」
続けて・・・
「バナナ!」
「まんじゅう!」
「ビフテキ!」
「天ぷらうどん!」
「うなぎー!」
成岡「うなぎー!
じゃねえよ!!!
文豪シリーズも!
自分の好きな食べ物
シリーズもやめて下さい!!
お前ら!そんな名前じゃ、
コイツが、女学生から
キャー!キャー!
日本に連れて帰った時に、
言われねーじゃねーかよ!
頼むよ~~~!!
もっとセンスあるのないんですかぁ!!」
成岡の理想とする所が、
どの隊員にもつかめず、
アイディアが出尽くした一同。
腕を組み、それぞれが顔をしかめる。
その時であった・・・
いい名前が何一つ浮かばずに、
チビヒョウと遊んでいた
尾崎曹長が・・・
「うちら・・・
第8中隊だから・・・
”ハチ”
で、いいんじゃねーの?」
チビヒョウの両足を持って、
立たせて遊ばせながら、
ボソっと、チビの顔を見ながら、
つぶやいた。
成岡「採用ーーーーーー!!!!」
成岡は、尾崎曹長のもとに駆け寄り、
チビヒョウごと、
その大きな体で抱きしめた。
成岡「尾崎曹長!!!
キミは、
天才だ!!!!」
近くにいた、
吉村重隆(よしむらしげたか)
隊員が、横から、
吉村「そういえば、
かの”忠犬ハチ公”が、
その名前の由来と
言われる内の一つに、
座った時の前足が、
8の字みたいに、
踏ん張ってるとか。
こいつも、
なんか前足が8の字にみえるぞ。」
ちなみに、この吉村隊員。
前回、白砂舗(はくさほ)で、
ハチを捕まえた時に、
一緒にいた隊員である。
成岡たちの脳裏に、
かの渋谷駅前に建つ、
ハチ公像が浮かぶ。
本作と関係なく
全くの余談になるが、
成岡たちが想うハチ公像と、
読者が想うハチ公像は、
違う物である。
成岡たちのハチ公像は、
1934年(昭和9年)4月21日に、
ハチ自身が、除幕式に参加して
建てられた物である。
除幕式から10年後の、
1944年(昭和19年)10月13日、
戦争の長期化による物資不足の為、
「金属類回収令」が、出され、
銅像も、後に対象となって、
ハチ公像も、
お国の為に出征(しゅっせい)
という事になり、
多くの反対や抗議があったが、
この日、「出陣式」が行われて、
ハチ公像は、供出(きょうしゅつ)された。
<供出=国などの要請によって、
物資を差し出す事 >
この初代ハチ公像は、
1945年(昭和20)年8月14日。
浜松の工場において、溶かされて
機関車の部品に、なったという。
あと一日遅ければ、
その運命も変わっていたであろう。
ご存知の方も、多いかと思うが、
読者が想う、
渋谷のハチ公像は、2代目である。
それでは、物語の針を再び動かそう。
成岡「忠豹(ひょう)”ハチ公”か!
こいつが、銅像にかぁ~!」
吉村「そうです!!!
小隊長!!!
場所は、
我らが故郷・・・
高知!!
そして、桂浜!!」
成岡「おおおおおお!!!」
吉村「みなさん!目を閉じて下さい!」
成岡「よーし!全員、目を閉じろ~!」
一同「はいっ!!!」
吉村「場所は、そうですねえ。
有名な坂本龍馬の銅像が建つ
隣にでも、置かせてもらいましょう!」
成岡「うん!うん!」
吉村「そこからは、
かの太平洋の海が、
目の前に開けてるわけですよ!
ホラ、みなさん!海ですよ!海!」
成岡たち「海!!!」
吉村「我らがハチ公銅像の
プレートには、こうかかれております。
成岡小隊長が、
亡くなった後も、
主人の帰りを駅前で、
待ち続けた忠豹ハチ公
どうですか~!」
成岡「・・・オレいないの?」
尾崎曹長「そもそも・・・
ヒョウが駅前に、
行けるのか?」
橋田「パクリは、
よくねーですよ。」
吉村「あああ~~~!!(怒)
細かい事は、もういいですよ!
とにかく!とにかくです!」
成岡「え・・オレ・・いないのかあ・・(涙)」
吉村「もう忘れて下さい!!!
いいですか!
小隊長どの!!
”マスコット”って、
ご存知ですか?」
成岡「そんな事、知ってるよ。
”ぶどう”だろ?」
橋田「それは、”マスカット”ですよ。」
吉村「マスコットというのは、
その団体やグループの、
”シンボル”、象徴なんですよ。
それにですね。
”幸運をもたらすお守り”
なんて言われてるんですよ!」
成岡「そいつはいいや!!!
ハチが、我が第8中隊
そして、オレたち第3小隊の、
幸運をもたらす
”マスカット”か~~!!」
そう言うと、成岡は、
ハチの前両足をもって、
抱き上げると、
その長い顔で、何度もほおずりをした。
吉村「”マスコット”です!!!」
不思議そうな顔をして、
成岡の長い顔に、
強引にほおづりされて、
周囲の隊員たちを見渡すハチ。
紆余曲折ありながらも、
こうして、
チビヒョウは、
「ハチ」
と命名された。
そして、隊のマスコット的存在となり、
ますます、隊員たちに
愛される存在になっていった。
ハチは、兵舎内にある広場での教練にも、
(教練=軍隊では、戦闘力を付ける為の練習)
野外での演習にも、
喜んでついて行きました。
他隊の隊員たちからも、うらやましがられて、
街中でも成岡は、普通にハチを同行させて
いましたので、街の中国人たちも、
驚いたり、不思議がったりして、
その光景を、見守っていました。
こうして、ハチは、
たくさんの愛情に育まれて、
スクスクとわんぱくに、
育ってゆくのでした・・・。
<第3回へつづく・・・・>
「読者のみなさまへ」
本作品は、
実話を基にしていますが、
会話など脚色を加えてあります。
また、いつもと違い、
連載形式なので、
その都度で、明記する時もありますが、
作品の内容を、順番にお知り頂きたいので、
最終回に、参考文献や参考サイト様など、
まとめて明記したいと思っております。
ご了承下さいませ。
<追伸>
今週、何気なく本棚を整理していたら、
買った事すら忘れていた、
古い動物文学の全集に、
なんと!!
成岡さん自身が書かれた、
ヒョウのハチが、
載っておりました!
これぞ「天の配剤」といわずして
何と言わんや!
っと言った心境であります。
本人が、書かれた物なので、
人の名前は、もちろんですが、
非常に詳細に書かれており、
中身が濃いです。
今回、ギリギリこの自筆の内容を、
取り入れる事が出来て
濃い内容に、する事が出来ました。
第3回以降も、更に濃い内容で、
お届け出来ると思います。
どれも素晴らしい内容だったので、
恐らく少し長い回数になって
しまうかと、思われますので、
お付き合い頂けたらと、思っております。
「キレイな女の人の事ばかり考えてないで、
真面目に、この作品を完成しなさいよ!」
と、天が私めにおっしゃっているようなw
気がしており、真面目に完成させなければなと、
思っております。
いつもは、こういうお願いは
身勝手で申し訳なくてしないのですが、
もし、出来ましたらでいいので、
お読み頂いて、良かったな、面白かったな、
っていう回とか、箇所があったらで
よろしいので、感想や、
励ましのメッセージを、
頂戴出来たらと、
思っております。
この物語を、続けていく上での、
原動力となりますし、
物語を続けていく上での参考にも、
なりますので、
そういう回などが、あったらで
構いませんので、ぜひよろしくお願いします。
では、また第3回を、
真面目にw作成していきたいと、
思っておりますので、
お読み頂いたなら、決してその時間が、
無駄だったと、落胆させぬよう、
珍しく真剣に取り組んで
まいりますので、
またよろしかったら、
ご覧になって下さい。
それでは、また次回、
お会いしましょう!!
今回も、最後まで
お読み頂きまして、
ありがとうございました!!
さようなら。