見出し画像

「でくの十蔵感想+自己紹介的な」


「夢です! 夢を見たのです。
 おふじは、男に頼らねば生きられぬ女なのです。
 それがしでなくても、よかったのでございましょうが。
 
 ただ、それがしは、初めて夫婦(めおと)の
 情という物を、知ったような気がしたのです。

 助次郎の屍を埋めたそれがしにとっては、
 もう、その夢の中でしか生きられないのです。」



ご挨拶と自己紹介的な



いきなり何事かと、驚かせてしまってすみません。
冒頭の言葉は、 先日、時代劇専門チャンネルで放送された

鬼平犯科帳 「でくの十蔵」
でくの十蔵こと、小野十蔵が、この作品中
一番の見所のセリフだと、勝手に私が思っている場面を
冒頭、ご紹介させて頂きました。

何度か聞きながら書いたのですが、
もしかしたら、少し違う所もあるかもしれません。

今回は、皆様に「でくの十蔵」の
感想と魅力をお届けしたいと思います。
私の大好きな、U-NEXT様でも配信していたので、
記事を書くために、2回ほど観なおしも兼ねて、視聴しました。

「ん?お前は誰だ?」。あっ、これは、大変失礼いたしました。

坂本猫馬(ねこま)

と、申します。坂本龍馬と猫が好きなので、単純にくっつけた
だけですが、よろしくお願いします。
40代後半、おじさんです。

運営されてる方、参加されてる方
読んでて、どちらも楽しそうに感じたので
こちらに、参加させて頂くことにしました。
もちろんブログとか、やった事が無く、初めてです。

「書いて楽しく、読んで楽しく」

を、モットーに、懐かしいアニメ、特撮、プロレス。
古い映画、特にチャップリン。そして時代劇。
本も良く読むので、本の感想や紹介など
色々とやってみたいなと、思います。

自己紹介というのが、苦手でありまして
今後、記事の中で私の事は、書くとしまして
今の人は、長いのは、読まないよと
知り合いに注意されたのを、思い出しましたので
お待たせしました。このあたりで
この記事の本題に、戻りましょう。


でくの十蔵 感想


本作は、松本幸四郎が演じる
新たなる鬼平犯科帳の第3弾である。

3作目という事もあり、幸四郎版鬼平も
だいぶ、色々と見慣れてきた感じですね。

これから再放送もあり、まだ未視聴の方の為にも
少し内容的に、触れる程度な伝わる感じで
行きたいと思います。

ところで、TVドラマの鬼平犯科帳の
歴代、長谷川平蔵=鬼平は
初代松本白鸚(中村吉右衛門の父親)→
丹波哲郎→萬屋錦之介→二代目中村吉右衛門
そして、松本幸四郎が受け継ぐという系譜になっております。

時代劇専門チャンネルやBSフジで、
放送してますので、観たことない鬼平が
ありましたら、ぜひご覧になって下さい。

軽くあらすじをご紹介

おふじと助次郎という、夫婦がありました。
おふじは、妊娠している身重の体です。
ある夜、助次郎が他の女の所へ行くのを
とがめて二人は、争ってしまいます。

遂に、おふじは助次郎の命を奪ってしまいます。
直後、その現場に乗り込んできたのは
火付盗賊改方の同心  小野十蔵。

おふじは、十蔵の口から
初めて、助次郎が盗賊の一味であった事を知ります。
十蔵は、助次郎を探索中だった事も。

「こいつは、盗賊だったんだから
 放っておけば罪を犯したから、いい事をしたんだ。」
と、身重のおふじに同情した十蔵は、
助次郎の遺体を、床下に隠して

火付け盗賊改方つまりは、平蔵にも噓をつき
おふじをかくまうのだが。
次第に十蔵の心は、おふじとの暮らしの方に・・・・

私の方で、勝手に作ったあらすじですが、
このお話は、原作では、「唖の十蔵」
吉右衛門版では、「むっつり十蔵」
今回は、「でくの十蔵」という名前を変えています。

原作では、十蔵の家柄や性格など
細かな説明もありますので
ドラマが良かったなと思ったら、ぜひご一読を。

ちなみに、十蔵役は、柄本時生。
吉右衛門版は、父親の柄本明。
の親子2代で、同じ役を演じています。

ここらへんは、時代劇専門チャンネルだと
メイキングが放送されたんですが、柄本明自身が
語っていますので、無料放送だと思ったので
興味のある方は、ぜひ。

Youtubeの方にも、予告とメイキングが
公式にアップされてますので
こちらでも、ご覧いただけます。

柄本明以外でも、確か吉右衛門版で
観たので、たぶんシーズン事にあったのかな?と。

小野十蔵について、イメージしやすいように
おおざっぱですが、簡単に書きますと

口数は少ないが、仕事はきちんとするタイプ。
ただ、あまりパッとしない。

家庭については、奥さんの持参金100両が
目当てだったらしく、奥さんに頭が上がらない。
愛の無い結婚生活。
無論、奥さんからの扱われ方が酷いのは、言うまでもない。

おふじをかくまう為、内緒で
奥さんの親戚に、15両借りるのだが
バレてしまい、ビンタされてもやり返せない。
力関係は、これだけで伝わると思います。
一言でいうと、「帰りたくない家」。
私でもこんな家は、イヤです。

全体的な感想は、十蔵良かったなと。
柄本時生で、良かったなと。親父さんとは
また別な不器用さが出てて、いいんじゃないかと。
もちろん、セットやアクションもいいのですがね。

今回のお話は、あんまり普段、時代劇観ないなーって
人でも、テーマ的には現代にも通じるので、
いいんじゃないかなと思います。

あと、今回の影の主役は、平蔵の妻=久栄でしょう。
演じるのは、仙道敦子。セーラー服反逆同盟ですよ。
旦那さんは、緒形直人ですよ。

最後まで、所々でいい雰囲気を出して良かった。
つまるところ、十蔵の奥さんとは、
対照的存在として、久栄の存在が今回は、欠かせないので
自然、いつも以上に登場場面が多い。

いいなあって思ったのは、着物姿の久栄が
膝とお尻を少し斜めにして、ゆっくりと座る
シーンがあったのですが、日本人女性の所作って
美しいな。いいなと思いました。

これをご覧の女性の方、今度好きな男性の前で
ちょっと斜めにゆっくりと座ってみたら
貴女に、惚れ直しちゃう・・・かも知れない。

少しだけネタバレっぽくなっちゃうのですが
おふじをかくまってる先で、十蔵が
ごはんを食べて、「美味しい!」って
うまいだったかもしれないですが、
言うんですよね。そこが、いいんですよ。

自分の家庭では、ごはんの美味しさも感じられない
ほどなんですよ。せつなくてね。
扉を開けた先には、我が家には無い
愛の生活が、あるんですよ。

「破滅してもいい。仕事も家庭も失ってもいい。
     とにかく、この女といたい。守りたい。」

(女性読者の方は、この男と置き換えて下さい。)

私が、勝手に書いた文で本編とは関係ないのですが、
結婚されてる方、どうでしょうか。

この女の瞳に吸い込まれて、俺はどうにかなってしまう!

(女性の方は、男に置き換えて下さいませ。)

こんな気持ちになってしまう
男性や女性に会ってしまったら。
そこに普段、我慢しているあなたの求めていた
”愛の生活”があったら。
あなたは、どうしますか?

現代にも通じる 「幸せ探し」


十蔵の話は、現代でも同じ様に通じる話じゃないですかね。
「笑ゥせぇるすまん」でも、この手の話は、多かった。
時代問わず、永遠のテーマと言いますか。

結婚なされてる方は、夜中にふと隣で眠る相手の顔を見て

「俺の(私の)愛する相手は、本当にこれで良かったのだろうか?」

そんな自分の幸せに、疑問を持ったりなされた事はないでしょうか?
ないと言う幸せなあなたに、心よりお詫び申し上げます。

結婚式で、「おめでとう」って言ってるけど
「他に相手の方より、好きな人が現れたらどうするのかしら?」

と、いらぬ心配をしてしまう私。
街中で、子連れの仲の良いご夫婦を見て、

「今の相手より、気の狂うほどの素敵な相手が現れた時
 この二人は、どうするのだろうか?」

と、またまたいらぬ事を、思ってしまう私。
こんなだから、結婚した事も無いし、
この先も、無いのだろうなあ(遠い目)

幸せって何ですかね?
愛のある生活って何ですかね?

私のおふじさんは、何処にいるのかしら?

だいぶ長くなってしまったので、終わりにしたいと
思いますが、これから観る方に配慮したので
なんとなくぼんやりしてしまいましたが、

結婚なされてる方で、

「他に幸せな”我が家”が、あるんじゃないか?」

結婚なされてない、私のような方にも

「幸せって、愛って何かしら?」

みたいなのを日頃お持ちの方は、
ぜひ、ご覧になって頂けたら嬉しいです。
もし、「でくの十蔵」が良かったなと思われたら
ぜひとも、「むっつり十蔵」の方もご覧ください。

終わり方が、むっつりの方が、少しシビアに描かれてます。
ぜひとも、あなた様の目で両方を比べて頂きたい。
これを機会に、時代劇がお好きな方が増えたらいいなと思います。

あとがき


とにかく、感想になっていたのか微妙ですが、
「でくの十蔵」の魅力は、伝わりましたでしょうか?

最後まで、お読み頂いた

”あなた様”

に、感謝します。ありがとうございました。

長くなってしまって申し訳ないのと
初めて書いたので、色々と我慢しながら
お読み頂いてたのでは、ないかと思います。

また、これからも色々と書いて行きたいと
思いますので、今後もよろしかったら
お読み頂けたら、幸いです。
これからも

「すこーし愛して、ながーく愛して」by大原麗子

で、お願いします。(笑)
懐かしネタが、これからも多いと思いますが
お若い方も、喜んで頂けたらなと思います。
また、次の記事でも、よろしくお願いします。


いいなと思ったら応援しよう!

坂本猫馬
懐かしいやら、マニアックな内容やらですが、 もし、よろしければですが、サポートして頂けたら 大変、嬉しく感激です! 頂いたサポートは、あなた様にまた、楽しんで頂ける 記事を書くことで、お礼をしたいと思います。 よろしくお願いします。