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引きこもりというネコを脱ぎ捨てたら、いろいろと制御が効かなくなった件。⑨

<今回の話すべて、女性特有の病気に注意>






14回目のリハビリを前にして

急激に眠気が強くなり、何かをする気力が根こそぎ奪われてしまいました。
なんでだろう?
昨日までは苔テラリウムの植栽に、悩みながらも楽しいまま完成させて、気持ちとして満足していたはずなのに・・・・・・。
頭痛、吐き気などはないものの、何もしたくないような、したいような、あいまいな感覚に囚われてしまいました。

そうして寝不足による倦怠感に悩まされたまま2日が過ぎた朝。
その原因が分かりました。

薬で止めていたはずの生理に、半年以上ぶりになったのです。

本来、女性であれば毎月定期的にくる現象、生理。
実は、「特定の人に厄介な存在であると知ってほしい」
今回はそんな話になります。

そもそも生理とは・・・・・・

女性のカラダは約1ヵ月に1回、卵巣から卵子を排出します(排卵)。また、それに合わせて子宮内膜を厚くし、受け入れ態勢を整えて受精卵を待ちます。
ところが、卵子が受精しなかった場合は準備した子宮内膜がいらなくなり、はがれて体外に排出されます。これが生理です。

生理のしくみ|生理痛と女性のからだの悩みに関する総合情報サイト「生理のミカタ」 (seirino-mikata.jp)

不要なものを流す、またそ妊娠という仕組みを維持するために必要なホルモンを生み出す大切な役割を担っていますが、その流れを止めないと進行してしまう病があります。

それが「子宮内膜症」です。

子宮の内側を覆う粘膜を子宮内膜といいます。子宮内膜症は、子宮内膜によく似た組織が子宮以外の場所に発生し、増殖していく病気です。
発生しやすい場所は、直腸と子宮のすき間(ダグラス窩)、膀胱と子宮の間(膀胱子宮窩)、卵巣、卵管、子宮筋層、骨盤腹膜などですが、まれに肺や胸膜に発生することもあります。
増殖した組織は子宮内膜と同様に生理のときに脱落し、出血を起こします。それがおなかの中にたまって炎症を起こし、周囲の組織と癒着するなどのトラブルを引き起こします。特に卵巣に子宮内膜症ができると、チョコレート色の古い血液がたまった袋状となるため、チョコレートのう胞と呼ばれます。

子宮内膜症【性交痛や排便痛があることも】|生理痛と女性のからだの悩みに関する総合情報サイト「生理のミカタ」 (seirino-mikata.jp)

端的にいえば、生理とは関係ない場所で生理が起るため、その血が外に排出されずに体内に溜まってしまう病気です。
私の場合も、子宮内に発生したため、婦人科を受診したとき、すでにチョコレートのう疱と呼ばれる血の塊ができていました。

チョコレートのう疱は、炎症をともなうため生理痛を強烈に強めます。場合によっては吐き気や下痢、腰痛や、性交痛が発生し、生理の周期を乱し不妊になるケースも少なくないという話をききました。

それでも、婦人科を受診するまで、強い月経痛や吐き気などはなく、閉経(生理が終わること)には少し早い年齢なので不妊の心配どころか、病気である自覚さえありませんでした。

この病気の怖さは、まさに「病気である自覚のないまま進行する」ところにあったのです。

なので、私が婦人科を受診した理由も、身体の不調を訴えてではなく、人間ドックの癌の腫瘍マーカーに引っかかったからでした。

そのとき、先生から聞いた話によると「子宮内膜症も生理とおなじように排卵が遅れると腫瘍のように大きくなると、「子宮筋腫」と同等のリスクを背負う病気に悪化する」というのです。

では、子宮筋腫とは?

子宮筋腫とは、子宮筋層にできるこぶのような良性の腫瘍のこと。腫瘍というと悪性腫瘍(がん)を想像しがちですが、それとは異なるものです。子宮の壁は、一番外側が漿膜、次に筋層、内側が粘膜(内膜)でできています。子宮筋腫は、この三層のどこにできるか、どの方向に発育するかによって症状が違ってきます。いろいろな種類、大きさの筋腫が複数個できることが多く、筋腫が大きくなるにつれて子宮が巨大化します。

子宮筋腫【過多月経に多い】|生理痛と女性のからだの悩みに関する総合情報サイト「生理のミカタ」 (seirino-mikata.jp)

実は、子宮内にできた炎症、瘤(こぶ)という意味では「子宮内膜症」と同じ性質なため、「子宮筋腫」同様、良性とはいえ悪性に転じる危険性もあるというのです。

そのうえで、私の場合は、「子宮内膜症が複数あって、出血量も増えているみたいだから、悪性になる前に投薬で生理を仮止めすることを提案します」という診断をされてしまいました。

このまま経過観察という手段もあったのですが、すでに妊娠に興味はなく、悪性になったたときの怖さを鑑みると、一刻も早く投薬治療をスタートした方がいいのは間違いないため、私は即決で先生の提案を受け入れました。

ですが、その投薬は、更年期障害(仮)を引き起こしたのです。
顔が火照る、急に発汗する、だるくなる、腰痛がするなどなど。
幸い、3ヶ月程度で子宮の動きが休眠したため、副作用から逃れることができました。ただ、完治はしないため、半年ごとの経過観察と定期検査は必須ということで、次回の診察の仮予約を入れてからは平穏に暮らしていたのに、定期検査を目前にした4月12日。

半年以上ぶりの生理が始まってしまいました。

正直、久しぶりすぎて、何の症状なのか理解できませんでした。
ですが、生理になった自分を目の当たりにして、「急激に眠くなる症状」が私の月経前症候群(PMS)だと思い出したのです。
ただ、量的に平均以下だったので経過観察で保留になりましたが、ドバッと出ていたら、即病院でした。

でも、原因は未だに不明です。
引きこもり生活で毎日3食、規則的に食べていたからでしょうか?
それとも、お肉がついたからでしょうか?
寝不足は解消どころか悪化しているので違うと思いますが、何はともあれ定期検査までは小康状態を保ってほしいものです。

つづく。


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