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歩くこと。それは世界が変わること。【1】
タイトルを見て、それは少し大袈裟だろう。と思われるかもしれません。けれど、わたしにとっては本当のことです。歩いて、景色を観て、頭の中がクリアになり視野が広がる。誰でも自分の好きな事に没頭すると気分が晴れて、結果的に日常生活や仕事のパフォーマンスが上がる経験があると思います。わたしにとってそれが「歩くこと」です。
まずは自己紹介から。わたしは31歳の独身で、今のところ結婚することに興味ありません。独り身結構。身軽で気ままな生活ができる今を大いに楽しんでおります!
趣味は読書、ウォーキング、旅行。好きな漫画はジャンプSQで絶賛連載中の「新テニスの王子様」と「ワールドトリガー」。テニスの王子様にいたっては、マンガを読んだことがきっかけでテニスを始めた筋金入り。聖書です。
仕事はホテルや旅館に派遣として働いています。謂わゆるリゾートバイト。始めて良かったです。正社員として働いていた時期よりもいきいきと、楽しく仕事をしています。
わたしは元々運動が嫌いです。得意、不得意とかの問題ではなく嫌い。唯一好きで続いたのは小学生の頃に始めた水泳と、中学・高校とあわせて6年間部活でやっていたテニスだけです。許斐先生、テニプリを描いてくれてありがとうございます!今でもマンガを読んで、そしてキャラソン聴いて元気付けられています!
話題が逸れました。
運動が嫌いなわたしがなぜ、歩くことを好きななったのか。それは正社員として働いていた時、職場があった愛知県の碧南市でコロナ禍以前は毎年開催されていた「三河湾100km歩け歩け大会」に出たことがきっかけでした。
「三河湾100km歩け歩け大会」
碧南市にある醸造会社、七福醸造株式会社でもともとは社内行事として開催されていた長距離ウォーキング。いつしか地域のチャリティーイベントになり、毎年参加者数が増えたりと、かなり大々的な催しです。100kmを夜通し徹夜で歩くので、正直かなり大変です。
わたしが働いていた会社では毎年参加者を募っていて、初めて参加する人は、参加費用を会社が負担してくれます。当時のわたしがなぜ大会に参加しようと思ったのかは正直分かりませんが、きっと、何か惹かれるものがあったのかもしれません。結局、その時の大会でわたしは100kmを完歩することができず、70km地点で足がグズグズになりリタイアしました。翌日から1週間ほどは足腰の筋肉痛がひどかったのを、よく覚えています(笑)
「100kmを歩く中で、いかに多くの感動・感激・感謝を感じることができるか」。大会を通じて感謝のできる人に成長し、その後の人生がより豊かになること。
大会の趣旨はまさしくその通りで、100kmの道のりを歩く中で初めて通る街の風景や、空や海、山からのエネルギーを感じることが、すごく気持ちが良い!!歩くことで、自分がそれまで見ていた世界が一変しました。
以来、わたしは趣味がウォーキングと言える様になるほど、時間があれば色んなところを歩いています。時々時間を忘れてひたすら歩いてしまうので、「何時から何時まで」、「今日は此処から此処まで」と決めて歩いています。
ところが、2019年を境に事態は大きく傾きます。コロナが日本でも流行し、緊急事態宣言まで出る始末。不要不急の外出は控えるようにと、次第に足は外から遠のき、つい最近まで、わたしは歩くことの楽しさを感じることをしていませんでした。
2024年11月現在。コロナはインフルエンザと同じく第五類感染症に分類され、罹患すると厄介なのは変わらないものの、バイオハザードは終息しつつあり、外でのアクティビティや旅行などが楽しめるようになってきました。大打撃を受けた観光業、宿泊業も客足が戻り始め、今年の夏の軽井沢はなかなか忙しかったです(未だに、お盆休みにホテルで宿泊している方が理解できません。自宅でご先祖様をお迎えしなさいよ!レジャーなんてもってのほかよ!!)。
嬉しいことに、派遣会社の担当の尽力もあり、自分の希望する職場に必ず就業出来ていて、今年の冬は長野県の野沢温泉で、源泉掛け流しの温泉を楽しみながら越冬する予定です。村内は足腰の良いトレーニングになるような坂道がたくさんあったり、飯山駅周辺まで出かけるとお寺めぐりができます。これはプチ遍路気分を味わえるため、すでに2回、七福神様にご挨拶に行ってきました!!また、野沢温泉からバスで近くまで行ける北竜湖と小菅神社は、ぜひとも一度は足を運んでいただきたいスポットです。
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最近はずっと曇りや雨が続いていたのですが、10月31日。世間はハロウィンの仮装で盛り上がっていた(かもしれない)中、旅館の休館日を利用して北竜湖まで歩いて行ってきました。
現在、野沢温泉から北竜湖に続く道路は、道幅の拡張工事のため全面通行禁止になっています。「関係者以外立ち入り禁止」のため、車以外の自転車や徒歩の方。通り抜けは自己責任です。
朝からの霧が湖に着いてすぐに晴れてきて、弘法大師様が晴らしてくれたんだろうなと。そして、周遊コースを散策していると「小菅神社参道」の文字が。惹き込まれるようにコースを外れ、参道に合流し、上へと続く石階段を見上げて登り始めます。嫌な予感をひしひしと感じつつも足は止まりません。次第に石階段は険しい登山道に変わり、もうすぐ奥社だ!………と思った束の間、なんと鎖場が!!
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なんで神社の参拝をしに来て、鎖場まであるガチ登山をしているんだろう?もしかして、すでに弘法大師様(空海)との同行二人。修行は始まっているのかと、誰もいないはずの隣に視線を這わせました。実際、弘法大師様も修行に訪れた縁のある場所だそうです。
登るのは大変でしたが、四国八十八ヶ所の巡礼では「お遍路ころがし」と呼ばれる山道の難所が幾つか存在します。その練習ができたと思えば、早起きして歩いてきた甲斐がありました。久しぶりに歩くことで仕事の疲れをリフレッシュできました!
ここまでのお話で、歩くことが好きだというわたしの気持ちは少なからず皆様にお伝えできたのではと思います。そんな、歩くことが好きなわたしが次に目指すのは、来年の春ーーー四国八十八ヶ所巡礼。総距離、約1200kmを歩いて結願する「歩き遍路」です。
次回のnoteでは、お遍路について皆さまに少しでも興味をもっていただけるような発信が出来たらなと思っております!
ここまでお読みいただいて、ありがとうございました!