台湾大地震 株価への影響は
2024年4月3日、日本時間の8:58ごろ台湾東部の沿岸でマグニチュード7.4の地震が発生しました。
幸い日本への影響は軽微でしたが、台湾では震源に近い花蓮県などで、かなりの人的被害や建物、インフラへの被害があるようです。
日経平均は寄り付き直後に大きく下げたあと、その後は一進一退の展開となりました。台湾加権指数も1%未満の下げにとどまっています。
台湾積体電路製造(TSMC)や聯華電子(UMC)では従業員を避難させたため、一部のラインが止まったようですが、順次、復旧したようです。
今のところ、TSMCなどの製造ラインなどの被害の報告はないので、「半導体不足」などの心配をする必要はないでしょう。
熊本大地震の時はどうだったか?
それでは2016年の熊本の大地震の時はどうだったでしょうか?
この時は4月14日21:26と4月16日1:25の2回震度7の大地震が発生しました。
赤の矢印のところが最初の地震の翌日、青の矢印のところが2回目の地震の翌営業日になります。
日経平均に関しては熊本地震の影響はほとんどなかったと言えるでしょう。
この地震でトヨタ自動車九州は操業を停止し、アイシン精機の2つの子会社も操業停止したため、トヨタグループ各社は国内のすべての工場の操業を停止し、4月25日以降、順次、操業を再開していきました。
操業停止に追い込まれた割にはトヨタ自動車の日足チャートは日経平均と同様の推移をしています。
大地震で被害に遭われた方には申し訳けないですが、熊本地震程度では「相場に対する影響は軽微」ということですね。
東日本大震災は長期相場の大きな転換点に
一方、東日本大震災くらいになると相場に対する影響は大きくなります。特に福島第1原発の事故が重なったために、長期的な大きな転換点になりました。
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