紙幣印刷機
今回は、宅建講師のメッセージのうち、迷物講師のプライバシーから。
※上の写真は国立印刷局のイメージです。
お父さんが大蔵省印刷局に勤めてるから、お金がなくなったらいつでも印刷すればいいもんな!
私は小学校1・2年生のころ、友だちからよく言われました。
「お前んちはいいよな。お父さんが印刷局に勤めてるから、お金がなくなったらいつでも印刷すればいいもんな!」
ナルホドと思った割には、わが家が貧乏なのが不思議でした。
小学校3・4年になると、いくら父親が印刷局に勤めていても、勝手におさつを印刷できないことは、自然に理解できました。
大蔵省印刷局の「おさつ」にまつわる四つの話
中学生から高校生にかけて、父親はおさつに関するいろいろな裏話を聞かせてくれました。
一、
印刷局では、おさつとは言わず「おしな」と言うんだ。
おさつは、印刷局で大切に作った品物だからだよ。
二、
一万円札は一枚7円で出来るんだぞ!
それを日本銀行(にっぽんぎんこう)に買ってもらうわけだ。
三、
お札の番号には、ちゃんと秘密が隠されているんだ。
それはだな、…このメッセージでは非公開…
四、
お札を印刷する機械は、今まではドイツ製だった。
でもこれからは、どんどん日本製のものに変わることになってる。
紙幣印刷機は、今ではすべて国産
2023年(令和5年)2月現在、わたくし迷物講師の調査によれば、紙幣印刷機は100パーセント国産のものです。
(株)小森コーポレーションという会社(東証プライム上場)が、1961年(昭和36年)に、「紙幣印刷用ドライオフセット印刷機」を大蔵省印刷局に納入したのが国産初です。
お金がなくなったらいつでも印刷できるよう、最近、この印刷機が無性に欲しくなっている迷物講師です!(笑)
大蔵省印刷局は今は、独立行政法人「国立印刷局」に変更された
大蔵省印刷局は2003年(平成15年)年4月、独立行政法人「国立印刷局」に組織がえされ、現在に至っています。
でも、日本銀行券(おさつ)・旅券・収入印紙・郵便切手・官報など、国民の暮らしに欠かせない、極めて公共性の高い製品を製造している点は、大蔵省印刷局時代と変わっていません。
なお「国立印刷局」では、東京都北区王子1-6-1(Tel:03-5390-5194)に「おさつと切手の博物館」というものを設けており、原則として月曜日の休館日以外、誰でも無料で入場できるようになっています。
お札が出来上がるまでの工程を見られるのはこちら。
下の写真は、印刷局が開発した「ドライオフセット凹版輪転印刷機」の模型。