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介護離職はしないで欲しい。まずは介護休暇と介護休業を取ってみよう。

精神保健福祉士の和賀です。

介護の問題。家族内の問題。ケアすること、されること。育児と同様に家族がやらなければいけないと思ってしまうこと、または思い込まされていることはありませんか?

もちろん、家族がやらなくても良いということを言いたいわけではありません。誰が、どこまでやるか、お金はどこまでかけられるのか、お金がいくらあるのか、など「想い」だけでは出来ないことだと思います。
お金、の話になると嫌な顔をされます。気持ちこそが大事、そんな感情からだと思います。私もお金の話ばかりをしたいわけではなく、ただ避けては通れないことだと思っています。自宅で介護するのか、施設にお願いするのか。自宅で介護するなら誰がやるのか、介護保険など制度のサービスはどの程度入るのかまたは制度外のサービスを入れるのか。自宅での介護をする場合、一人で見るのか家族でローテーションしていくのか。
施設の場合には、状態によって入所できるところを探すまたは、有料老人ホームも検討するのか。もらっている年金はいくらで、預貯金はいくらあるのか。施設には何を望むのか、金額的なことも含めて本人、家族のニーズ・希望をある程度はっきりさせておく必要があります。

こんなことを言うと、考えたこともなかったと言われます。生と死はとても近くにあるのに、死はとにかく遠くに置いてある感覚です。身近な人、友人や知人の死に際を見る機会は少なく、亡くなる時は圧倒的に病院となります。人が亡くなっていく様子を体感として得にくい。人が命を終える瞬間も含めて、病気になってだんだんと命を終えていく流れを目にすることがない。家族で介護するということは、ここも含めて命の終わりを目の当たりにすることだと思います。

私も含めて、福祉職の人が自分の親の面倒は見ないと言い切る人が多いのです。これが何を意味するか。色んな見方もあり、批判もあれば、共感もあると思います。私は単純に、親の老いを受け止め切れないこと、親のオムツをきっと変えられないだろうと思うこと、一人っ子で誰も頼らずに親の介護をすることはすぐに限界が来るだろうと思っています。母からも介護が必要な状態になったら、迷わず施設に入れてね、と言われています。私は任せて!と言っていますが、気持ちがすっきりしているかと言えばそうではなく良心の呵責のようなモヤモヤがあるのです。それでも、自分の親を自分で介護しないと言い切るのは、家族で見ることだけが最善だと思わないからです。
餅屋は餅屋。専門職として働いているからこそ、本職の人に頼んだ方が良いと思っています。

親の老いを受け入れられない。それでも親には世話になったのだから、子供が見るべきだという社会通念が今も根強いと思います。介護施設に入れるのが冷たい、酷い、親を捨てた、と親や親戚など周囲の人に悪く思われる。どうしても、人の目が気になることもあるかもしれません。多くの場合、口は出しても手は出さない人が勝手なことを言うのです。

少なくとも、親が介護が必要な状態になったら、どうするか考えるために介護離職を考えるのではなく。まずは、介護休暇、それで足りなければ介護休業を検討してください。もちろん、自分で介護することを選択することも含めて、専門職に相談して欲しい。使える制度を含めて全て1人でやらないこと。この辺りを早い段階から専門職に相談して欲しい。家族のこと、自分の想いや悩みは、個別性が高く、本を読んでも人に話を聞いても、答えは絶対に自分の中にあるのです。自分がどう考えて、何を想って、大切にしたいことは何か。ここは話さないとわかりません。ぜひ、HUGまたは、企業さん向けの福利厚生としてのHUGも用意していますのでご利用ください。

https://soar-world.com/2022/12/14/miowaga/


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話すことは、身体から離すこと。
話してみませんか?こんなこと言っていいのかなを、どうぞ私に話してください。HUGするように、話をお聞きします。
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