見出し画像

流行の経営カタカナ用語 < 自分の言葉で語る経営者(ベターアイデア? v3-93)

今日は、お客様を訪問。弊社サービスのダメだしとともに、そのお客様のビジネスの事業課題を聞きに。神奈川県にある、つまり東京の千代田区、港区、渋谷区、新宿区などにはない、大企業ではない、中小の会社。でも、社会的に意義のある地域・高齢者を支える会社

で、その道すがら読んでいた本。組織論の本。ハーバードのビジネススクールの教授さんの本。組織論の大家です。

で、例のごとくカタカナがいっぱい。なぜカタカナのまま翻訳されているかと言うと、すでにそれらの言葉が日本の経営領域で、カタカナのままで馴染んでいるから。アメリカの流行言葉を、中味は特に真新しくないのだけど、カタカナで新しい概念のように捉えられる。まさにファッションの流行と同じですね。だいたいボクの勝手な感覚だと、現代でもアメリカで流行し出してから日本で流行し出すのは3-10年遅れかなと。

この本に登場したカタカナは、DX(デジタル・トランスフォーメーション)はもちろんですが、それ以外の最近(?)の流行カタカナは:
・インクルージョン
・エンゲージメント
・デュアルシステム
・エンパワーメント
・アジリティ
・エクイティ(公平性)

そして昔からみんな大好き:
・イノベーション
・アジャイル
・リストラクチャリング
・ブルーオーシャン
・ソリューション
・サプライチェーン
・パートナーシップ・マネジメント
・デザイン思考
・インセンティブ
・コラボレーション
・シナジー
・ベンチマーク
・ベストプラクティス
・ビッグデータ

よく分るようでわからない。わからないようでは会社員・経営者失格かもしれないけど。。。あ、わかるのもあるけど、わからないというか、意味は知っているけど、会社で仕事していて、経営していて、いつのことなのか、どのことなのか、どこからどこまでのことを言うのか、なんだかわからないこともある。。。

もちろん知っていて損は無い。使えて損は無い。勉強すべき。それで、カタカナを使って、社内意思疎通ができて、社員が志高く自発的にわくわく動けたらそれは良いこと。

でも、カタカナ、冒頭のお客様との会話には全く意味をなさない。ひとえにボクが理解していないからだけど、お客様も流行のカタカナ経営用語を知ってそれを敷衍することで生きている訳ではなく、そんなことで社会的価値を世の中に提供している訳でもない。

でも、お会いした経営者は、カタカナは全く使わないけど、同業の他社の社長と意見交換・議論しながらベストプラクティスを勉強したり、シナジーが無いか探したり、同じ商圏の競争相手に勝てるようデジタル領域のみならず日々の運営方法でのイノベーションを模索している。他にも、社員のエンゲージメントを高め、自発的に機敏(アジリティ)に動けるよう組織をつくろうと考えている。カタカナは知らなくても(あ、本当は知っているかもしれないけど)、日々一生懸命、自分の会社・組織・社員のことを考えている。色んな試行錯誤を実行している。お話していて、よくわかる。

カタカナ。流行。乗っかろうぜ!マインドもありですね。それで社内のモチベーションがあがることもあります。

でも、思うのです。大切なことは、そのカタカナが意味することの表面的な意味を知って終るのではなくて、知ったかぶりして使うのではなくて、別に知らなくても良いので、会社・組織をどうしたいかを、今の課題はこう思っていることを、自分の言葉で素直に、自分らしく、語れること。これが大切かなと。

そして、もし、そのカタカナ言葉を社員に伝えるならば、それで、組織をどういう状態に進化させることを目指しているのか、を自分の言葉で、日本語で、ちゃんと補足説明できる、ことも大切かなと。

「最近の流行の経営用語しっている? アジリティだって。意味分る? 私もよくわからないけど、ま、XXXってことらしい。自分達の会社でいうと〇〇〇ってことだな。で、これは良いことだと思う。目指したいことだと思う。だから、〇〇〇のために、変化・進化させたいことがあったら指摘して欲しい。私の気づきは△△△を導入したいと思っているんだ。◇◇◇を止めようかと思う。。。」などなど。

今日のベターアイデア:
中小企業のお客様を訪問。その道すがらで読んだカタカナ経営用語たくさんの本。大きなギャップ。でも、カタカナ知らなくても、規模は小さくても、真剣に社会に価値を提供しようと取り組んでいる経営者とスタッフ。単に、好き嫌いなだけの、子供っぽい思考の、流行のカタカナ経営用語を使うことがあまり好きでないボク。そんな流行言葉を使わずお客様と色んな話ができて、学び多かった。自分の言葉で語る経営者っていいですね。ベターアイデアですね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?