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会社の消耗品を失敬。床や洗面を汚して放置。ありがち。どうしてだろう?

会社にあるペン。1回ぐらい盗んだことがある。
会社にある封筒。1回ぐらいは個人的に使ったことがある。
会社から支給された携帯。当然のようにがんがんプライベート利用する。
会社の経費清算。プライベート利用を請求したことがある。


このような会社でのちょっとした悪さ。
悪気なく、つい、やってしまう。。。


ちなみに、こんな経費精算でのズルや、会社のモノの私的利用は多々あるけれど、「現金」や「人間」が直接絡むと、ズルはしない。

会社の小物を盗んでも「現金」は1円も盗まないですよね。「お金」に対しては直接の悪さはしないのです。

「経費精算」や「領収書」で悪さするのは、それが「紙」であり、申請・承認のプロセスも紙(電子)でやり、来月に自分の口座にお金が振り込まれる「だけ」だから。金庫番のひとに領収書を出して、その場で「現金」と引き換える、となったら、これは、なかなかしづらい。

ナイフで人は刺せないが、遠隔からボタンを押して爆弾は落とせる。



話はちょっと変わって。
企業・組織ぐるみにせよ単独犯にせよ、不正のニュースを耳にすると、色んなプレッシャーがあることが第一の原因ながら、もう一つの原因はやっぱり会社なるものの実態が感じられないからかなと。

「紙の上」(パソコン画面の上とも言える)で表現されるなにか。あるようで無い存在。。。

数字の改ざん。簡単過ぎるほど簡単だもの。
紙の上で踊っているだけだから。。。


会社って、存在しないと言えば存在しないですものね。公証役場・法務局へ「紙」(今はもう電子申請か?)に書いて届ければできあがるのですから。逆に、仲間も、製品も、オフィスもそこにあったとしても、紙の上で清算したら、あっという間に無くなります。会社名も簡単に変えられる。一体なんなのでしょうね、会社って。。。


「会社」って、属しながらも、なんだか遠く、そこまで真剣になれず、自分事でない、そんな「何か」。

文房具屋さんからはペンや封筒を盗まないけど、会社の在庫品なら別に構わない。そんな「何か」。

自分の家の床が汚れたらキレイにするけど、会社の床を自分が汚しても気にしない。洗面やトイレを汚くしても散らかしても気にしない。そんな「何か」。


・経営と所有の分離の問題なのか(自分のモノではない)
・人数の問題なのか(バレない)
・「会社」というモノには利他的なマインドや社会規範が適用されないからなのか(自分が安い給料でこき使われている場)


いずれにせよ、こうした社員の思考行動は「危険」かな、と思うのです。というのも、こんなちょっとした盗みや悪事であっても、そもそもの事業への取り組み自体にも悪影響する、と思うのです。

一時が万事。神は細部に宿る、です。

ではどうするべきか。張り紙? 罰則? それも良いかもですが、リーダーに頼るしかない、かなと思うのです。



リーダーの大切な仕事:

トイレをきれいにするなどは自分ごとと思わない、そんな社員に、会社をキレイにする意義から始まって、事業の意義、今、それぞれの社員が取り組んでいる仕事の意義、などなどを巧みに伝え、共感を生み出し、自分ごととして自主的に取り組んでもらう。

トイレをキレイにする、床をキレイにする、ペンを盗まないこと、そんなの当たり前!とだけで片付けず、どんな大切な意味を持つのか、些細なことについても何を語るのか。それがリーダーの手腕。

社員が自発的に動ける、心の中から生まれる「やろう」を生み出す。この結果、紙の上の数字を改ざんしなくても、成長する。そう思うのです。

あるようで無い会社なるものの存在を、ちゃんと感じさせるのがリーダーのお仕事かしらね。



お読み頂きありがとうございます。
(v9_37)



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