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教えて下さい28:利己利他、善悪、正誤は普遍?自分で決めればよい?(v5_もぐらさんの悩み)

7月29日。土曜日。「エンデュアランス 史上最強のリーダー」(アルフレッド・ランシング著、山本光伸訳、パンローリング社)なる本を読み中。1914-1916の、南極探検(英国の帝国南極横断探検隊)に向かうもウェッデル海の氷に挟まれ、エンデュアランス号は氷の圧力で破壊され沈没、そこからの壮絶な生き残りを賭けた物語。シャクルトン隊長のリーダーシップで全員が氷の世界から生還した稀有な例。バウンティ号の反乱やミニョネット号事件など歴史的に知られている遭難事件はだいたい食人や殺人が起き、生還人数も非常に限定される。が、エンデュアランス号・シャクルトンのリーダーシップのケースは特異で28人全員が生還。人間の強さとやさしさ、に希望が持てる。なお、南極の水深3千mの海底で、沈没から107年の2022年3月、調査チームが同船を見つけた。。。

さて、こんな文章が。「誰かを愛したい、この不毛の地にあっても優しさを表現したいという気持ちは、人間なら誰でもが持つ欲求だった」。ボクもこれは信じたい。普遍の、利他の心。優しさ。人類が進化させてきた遺伝子に組み込まれる優しさ。

ひとは余裕ある状況では、利己/利他の選択、善/悪、正/誤について、共通的で、不動なのだと思う。が、極限状態の時に、さてどうするか。シャクルトン達のような2年にも渡る生命の危機に比して、全くもって何でもない現代の会社・組織で、低レベルなプレッシャー如きによって、仲間を騙し裏切り、利己的に陥る。ま、食人までは至らないけど。日々の経営者・上司の言動でも、ニュース・記事でも、頻繁に目にし、耳にし、無くなることは無い。何かが間違っている、と思う。なぜ、シャクルトンになれないのか。

今日の悩みは ”ひととして、利己/利他、善/悪、正/誤など、いつの時代も不動でひとつの答えがあるのか、そんな訳は無く、人により、時代により流動的であり、自分で決めればいいだけ”、なのか。

案1:
「求む男子、至難の旅。僅かな報酬。極寒。暗黒の長い日々。絶えざる危険。生還の保証なし。成功の暁には名誉と賞賛を得る」。シャクルトンが出したとされる本南極探検メンバーを募集する広告(実際にこの広告が出されたかは不明、事実ではない可能性も高いらしい)。「生還の保証なし」と言ったのだから、利己的で、自分だけが生き残ろうという選択もある。そんな例は上述の例のように歴史的にも多々ある。が、リーダーならば、全員生還に執着する。チームを統率し、利他の心で助け合い、苦難の連続を乗り越える。これが善であり、正である。何事にも不変の、普遍の、利他、善、正がある。人の営みにおいては永遠に変わらない。

あるいは

案2:
時代と共に善や正解なんて変化する。500万年前の人類なんて殺し合いだ。それが善。男尊女卑も善。今は違う。一夫多妻で始まり、時に一夫一妻。再度、一夫多妻に戻り、現代は多くの国で一夫一妻。時代が進むとともに人類全体の学習が進む。科学的に正解は変わる。コペルニクスの例をとっても明らか。不変の、普遍の、利他、善、正なんてない。だから、自分で判断するしかない。自分で判断した利他、善、正を貫けば良い。答えはない。

ま、案1でも案2でも、どっちでも良いかな。ひとそれぞれ。第3の選択肢もありえる。人生に「正しい答え」無し。皆様はどう思われるかしら。

大切なのは:
1.
自分に素直・正直であること。わからない時は迷い、結果を気にせず自分の心に従えばよい。結果から学べばよい、なんて言うけど、過去の結果が今や将来に役立つかも不明なんだから。それに素直な気持ちが変わる時もある。変わりたければ変わる。変わる自分を楽しむ。これが人生。

2.
それに、正解は1つでは無く、自分も迷い、時と場合で変わりえるなら、他人は自分と違うし変わり得る。ならば当然、自分と違う考えやスタイル、そのひとらしさを批判せず、差別せず、受け入れる。分断なんて後回し。

3.
そして、大切な家族/恋人/仲間が悩み、辛く感じるその時に、心を落ち着かせ安心させられる温かい言葉を選びプレゼントする。どっちの考え方が今のその大切な人に役立つのか。その時のために色んな考えを貯めておこう。

そんな風に思ったりします。皆様はどうかしら。。。

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