広い視野を持って意志決定すべき。ってどうやるの?(素敵なリーダーになりたい編_v4-60)
今日はこんな気づきがあった、勉強になった、学びがあった、ということがあるとnoteに書くことが容易に発想される。何も無いと、1日何をしていたのか、と思いながら、もう少し内省してみようと試みるも、何も思い出せないと、ま、そういう日もあるよね。。。なるべく少なくしたいけど。。。
で、藤井聡太棋士のニュースが思い出される。
森を見る。木ばかりを見ない。俯瞰的。鳥瞰的。見視観。視野を広く。一つの意志決定のみにフォーカスせず、他の意志決定ごとと合わせて考えると、より良い判断ができる。そんなことへ連想が。
政治がらみのフィクション、ノンフィクションを読むと、ある意志決定をする/しないのときに、こっちのことは譲歩して、あっちでは過去にgiveした相手に言葉巧みにプッシュして、あっちこっちで球をはじいて、Give & Takeして、バーター取引して、人から人への影響力の玉突きをして、目的が達成できると発想している。そして意志決定。なんてシーンがある。”物語”になるおもしろさが必要だから、誇張はあるのかもですが。。。
で、感心するのは、すごい視野が広いな、ってこと。単独で考えずに、あれやこれやも考えて、組み合わせて、パズルして。あっちを押すとここが動いて、こっちの意志決定を絡ませるとより効果が高まるとか、リスクヘッジできるとか。確かに、広い視野を持つとリスクを取って冒険する意志決定ができる。このリスクはこっちでヘッジしよう思考ができるから。
技術進歩が目まぐるしく、そのスピードはますます早くなる。新たな専門性が生じて、その専門人材を成長させなければならないし、組織では縦割りが強くなり、相互の会話が困難になってくる。専門用語が飛び交い、知らないことが馬鹿にされ、狭い縦割りでの関心事・意志決定が優先される。
ただ、役所ではこの問題は永遠に無くならないだろうけど、会社組織では、回避可能。つまりリーダー次第。
組織を率いるリーダーには広い視野が必要。ひとつの課題だけを考えず、他の課題・意志決定ごとと合わせて検討してみると気づきがあり、パズルができ、リスクヘッジができ、より冒険・挑戦し、大きなリターンを目指せる可能性が高くなる。個別の意志決定で、びくびく損失回避的になりがちなことを避けられ、より勇敢になれる。
目の前の「金」をどうするかだけを考えずに、持ち駒全ての動き、そして3手先、5手先、それ以上先の未来像を描く。だから勇気を持って、動けます。棋士は本当すごいですね。一体どんな思考力・創造力・未来を読める力を持っているでしょうか。天才なのか、訓練なのか。両方なのか。
ただ、ビジネスの世界では敵は1人、だけではない。そして、武器は永遠に増え得るかもしれませんし、将棋盤の中に留まってくれるわけでもなく、ルールを守ってくれるわけでもない。困ったところ。
でも、俯瞰するって、広い視野で考えるって、どういうこと?これが難しい。本を読んでも、検索しても、一体どうやったら広い視野を持てるのか、養われるのか、わからない。。。
で、ボクも挑戦。広い視野とは。こう思っている。”MECEに全体”を捉える活動を3つ、4つすれば、広い視野になりえると。MECEで全体を見るから広い視野になるのだから。つまり、世界地図をつくるってこと。
1.目的・目標を設定
まず、何を達成したいかの目的・目標が当然ながらスタート地点。これが無いと議論が進まない。ので、ここにはMECEに全体を捉えるは、まだ無い。
2.達成後の短中長期のプラスの姿を想像
その目的・目標が達成されると、達成された瞬間・1年後、5年後など、短中長期(MECE)で、関連部署のみならず会社全体(MECE)にどんなプラスがあるのかを、棚卸しする。
3.Devil's advocateマインド/ロール
プラスの姿のみならず、マイナスの姿も(MECE)棚卸しする。その目的が達成されて起きる悪いこと、並びに、その達成ために行うアクションアイデアの両方(MECE)をわざと批判する。ダメな理由、失敗する理由、想像通りにならない理由、発生する弊害を、つまりプラスのみならずマイナス(MECE)も棚卸しする。そうすることで他のアイデアも考えられるし、考えねばならなくなる。あえて批判する価値がある。
4.プレイヤーマップ
その意志決定をして、行動を起こすと、影響を受けるプレイヤーが誰かを考える。まずは、ステークホルダーやビジネス関連プレイヤーを一定のレベル階層で棚卸しして(MECE)、プラス、マイナスの影響(MECE)をマッピングしてみる。
5.PL、BS、CF考察
その意志決定をすると、PL、BS、CFの主要な項目(MECE)でどうなるのか。ならびに主要な管理指標の”〇〇率”はどうなるの。それは短中長期(MECE)では。こんなことは鉛筆なめなめで、テキトーになりますが、検討してみる価値はありますね。
6.上述のマップをテキトーに作る(地図を作る)
1~4を議論して、関連図を絵にしてみる。世界地図を見ると、対岸の火事がそうは思えず、近い存在に思える。朝鮮・台湾問題やグローバルな環境問題を身近に感じられる。同じ。ただ、詳細に絵を作り出すと、永遠に終らない。世界地図で言うと地域・国のレベル。県、州などまで区切り出したり、砂漠、緑、湖、氷などまで書いていくと時間だけがかかる。社内などでコミュニケーションするときに、あ、なんか広い視野になっていますね、って思われる程度で。不足があっても、気づくものなのです。あれ、オーストラリアが無くない?とか、これってこの場所でよかったっけ、みたいな。
なお、自分の立場のみならず社長の立場で考えよう、なんて指摘はどこにでもあるけど、社長の場合はどうすればよいのか?それに社長でも広い視野のないひと普通にいますものね。その下に属する社員に社長の立場になって、と言われても困るような。。。
「素敵なリーダー」: リーダーには広い視野、必要ですね。原則、常にそうあるべきです。そういう訓練をしていく必要があります。意志決定するときには広い視野で眺められた方が当然良い結果に近づきえます。時間軸で短中長期、関連プレイヤーを幅広く、メリットのみならずデメリットも、PLのみならずBS、CFも。こうした軸でMECEに。部分だけを見るのがダメだから広い視野が問われる。つまりMECEな全体象を見る、という意味ですものね。こんな広い視点で分析し、あとはえいやと意志決定。素敵!
こんな素敵なリーダーになりたいですね。
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