就職したい会社の条件:優しい会社!?(素敵なリーダーになりたい編_v4-16)
先月の3月5日のYahooニュースで、1月にauじぶん銀行がネット調査した結果として、関東・関西在住の20-30代の女性500名の「結婚相手に求める条件」が記事になっていた。
1位は「優しさ・誠実さ」。2位は「経済力・収入」。3位は「金銭感覚」、とのこと。ただ、1位と2位は関西だけに限定すると逆転するし、全体でも0.8ポイントの差で、ほぼ誤差の範囲。つまり経済力があって優しい相手が良い、ということ。この手の質問は聞き方、選択肢によって結果は変わりますが、概して、お金とやさしさは上位だ。
ま、多くの男性(男性を相手としている前提)が、現実には、優しく無いからね。。。多くの女性はそう感じている?から、だから、求めるのかもしれない。当たり前だったら求めないものね。
現代は、社会的にも「優しさ」は大前提です。震災やコロナを経て、優しさが困難を解決に近づけてくれることを経て、社会は優しくなっています。家族にやさしさを求め、社会にもやさしさを求める。そして、家族はやさしさを提供し、社会もやさしさを提供する。
でも、「どういう会社に就職したいですか」については、ま、正直には、安定していて、給料が高いところ、だろう。つまり長期にわたって、高い給料を確保できると想定できる会社が人気。もちろん、競争が激しくなるから、一般的に偏差値が高い学校の学生に聞くのか、より広い学校も対象にするのかによって、会社名としては上位に現れる会社は異なる。会社名ではなくて、条件を選択するのであれば、まとめると、「高い給料が、長期にわたる。そしてブラック企業でない」、ということ。
では、どうして「優しさ」は会社に求められていないのか。これはどうしてなのだろう。家族になるひとにも、社会にも、求めるのに。
ま、これはどんな会社に就職したいですか、的なアンケートの選択肢に「優しさ」が無いから、ではあると思う。アンケートを作る者が、優しさを検証したいとは思いつかないからだ。つまり、会社に「優しさ」を求めるなんていう発想には至らない。同義的には、「社風が合う」、「風通しが良い」、「オープン」、「上下関係がフラット」、「教育・育成がしっかりしている」、とかで代替されているのだろう。「優しい」なんて、制度・ルール・規範ではないものを選択肢にはしづらい。
でも、思い切って、「優しさ」を、打ち出す会社が出てきても良い、のではと思う。うちは優しい会社ですよー、って。でも、「優しい」となんか自動的に「弱さ」もセットのように勘違いしてしまう。でも、勘違いだ。優しさと弱さは全然同義ではないし、関係無い。けど、なんとなく、優しいひとは弱々しく、軟弱で、強さを感じない、と思う気持ちもわからなくもない。だれも弱々しい会社に就職なんてしたくない。だから、「優しい」とはその会社ではどういう意味か、をちゃんと明示する。
うちは、「優しい」会社です。社会をより「優しく」するための価値を提供します。そのために、日々、真剣に前向きに努力し、壁にぶちあたっても諦めずに、継続挑戦します。仲間同士でやさしく支え合い、チームで難題を克服しながら邁進します。そんな強く「優しい」人間に育っていく会社です。みたいな。だいぶ曖昧だけど、うまく自社らしい具体性も含めながら。
ひとは(会社は)心が強いから優しくなれる。優しさが無いのは心が強く無いから。あ、女性は、それを見越しているのですね。だから「優しさ」を男性に求めるのでしょう。強くてやさしい男性なんて確かになかなかいないですものね。。。
「素敵なリーダー」: 自分の会社が「優しい」ことを臆せず明言する。優しさとは弱さの代言ではなく、強さが源泉であることを認識しているから。そういう人格者に、つまり、強くて優しいひとに、自分の会社の仲間には育って欲しいから。そんな覚悟があるひとに参加してもらいたいから。男性でも、女性でも、その他でも。
こんな素敵なリーダーになりたいですね。