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「統治は長過ぎず」「君臨すれど統治せずも控えめに」

TOPでいる年数は、制限するべきかなと思う。ルールとして強制する方法もあるけれど、TOP自らの意志として、就任した当初から。


例え、優秀と思われていても、人格者と思われていても、継続して業績を上げていても、毎年利益を前年比アップしていても、株主から推されていても、自分がオーナーだったとしても、自ら何年までと宣言して辞めるべきかなと。そもそも自分だけのチカラで業績をあげているわけではないのだし。


でも、なかなか難しい。だって、社会は役職でひとを見るから、社員もチヤホヤしてくれるから、会社のお金で色々できるから、給料がどんどん増えていくから、退職金も積み上がっていくから、だから、止められない。

だから、引き際がわからなくなる。
だから、裸の王様になる。
だから、腐る。

自分はそんなことはない、と思っていても、そんなことになる。麻痺する。誰もが。どんなに気をつけても、そうならないと思っていても。。。

なぜなら、人間、自分のことは自分が一番知っているけれど、自分では自分がわからない、のも事実なのだ。もし、自分が男性で、日本人で、XX歳だったら、やはりその条件に応じて思考をしてしまう。でも、これに気づけない。。。

だって、自分は自分だから、麻痺していても、偏見にまみれていても、そうだって気づかない。自分の感情がどうしてそうなっているかなんて気づかない。正しいことをしていると思う、気づかないで。

特に、そんな偉いポジションに上がったりすると、自分が正しかったらそうなったと勘違い。そもそも自分は正しいとスタートから勘違い。そして、その勘違いを繰り返す。自分がTOPだから、「正しい」になっているだけで、ぜんぜん正しくないことも多いけど、気づかない。ビジネスに「正しい」なんて正解は無いよね、みんなの意見が必要だよ、と嘯きながら、自分だけが正しいと心の底では思っている。そうなってしまう。。。


どうしてそんなに固執するのだろう、どうしてそんなに執着するのだろう、どうしてそんなに長居したくなるのだろう、どうしてそんなに自惚れるのだろう。麻痺しているから、こんな自問すらない。

たぶん、そんな人々は、賢いかもしれないけれど、結果は出して来たのかも知れないのだけど、心の底からの自信がなく・勇気がなく・利他がない、のかなと思うのです。だから、人生観を間違う前に、立場が人を変える前に、勇気ある決断をしておかないと。。。

だから、自分がそうなる前に、自分で律する。「何年で辞める!」と最初から宣言・約束する。そして、実行する。それが大切かなと思うのです。実際には、腐り出すから業績が悪化したり、不祥事が発生し、浄化される気もしますが、あえて引き際を誤る必要はないかな、と思うのです。自戒も込めて。

統治は長過ぎず。
君臨すれど統治せずも控えめに。


そう思うのでした。


お読み頂きありがとうございます。
(v10_74)


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