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運転中、悪態ばかりのドライバーでも愛される方法
後部座席にいると運転手が色々と悪態をつく。ロードレイジ。運転はそのひとの本性をあぶり出す。
「なんで早く曲がらないんだよ」
「ちんたら走っているな」
「ブレーキ、押しすぎだよー」
「へたくそと思ったらおばさんかよ」
ちなみに運転手は女性。なかなかの悪態。こちらの気分は良くはない。でも、ボクは乗せて貰っているし、彼女は知り合いの知り合いだから、何も言えない。が、明らかに他の乗客も気分が悪い感じ。。。
こんな人います。他人の汚い言葉でボクの心が悪影響されたらボクの方がレベルが低い。だから、気にしないで、なんでそんな悪態をつくのかを考えてみよー、と思ったのです。
それに彼女もせっかく運転してくれているのに、もったいないものね。
自尊心の問題かな?
他の運転手などから危険や難題を押し付けられることは多々あるのだから、悪態をつかず、スマートに、自信をもって、何事もなかったかのように対処するほうがカッコいい、とボクは思う。
が、彼女は違う模様。口に出して周囲に気づかせる。自分が危険の中、がんばっているんだよと。そうでないと感謝・評価・尊敬がもらえない。うまく切り抜けた格好良さに誰も気づいてくれない。そんなの嫌だ。ちゃんと知ってくれ。
みんな、もっと私に注目して、ちゃんと努力の姿を見て! そういうことか。他人評価が必要なタイプ。自尊心が低いのかな。
ならばしょうがない。
あるいは、人生は自分がTAKEであるべき、との価値観。
自分が周りから幸せにしてもらうこと、他者より得することが重要。自分が周りを幸せにして、得させたら負けだ、と思っている。いかに周りから自分にGIVEさせ、自分がTAKEするか。
だから、自分が運転するなんて損なだけ。気分悪し。みんなの役に立って良かったわ! なんて感情はない。だから、みんなに自分が今、損していることを伝えたいし、そんな中で更に危険にさらされたり、スムーズな運転を阻害する誰かの運転に悪態をついて、更に損していることを伝えたい。
目的地に着いて、みんなに「ありがとう、運転お疲れ様」だけでは、物足りない。もっと大きなGIVE BACKをしてくれ! というメッセージ。
利他な人生観になったらより幸せになるはずだとボクは信じるけど、まだ、それに気づいていないのかな。
ならばしょうがない。
あるいは、全く何も思考せずに見たこと、感じたことをすぐ口に出す性格。そう育ってしまったのだからしょうがない。誰のせいでもない。
でも、どうして肯定的なことは発しないのだろう?
例えば、
「信号のルールがあるって運転しやすいなぁ」
「みんなが左側通行を守るって素敵だなぁ」
「あの人は、ちゃんと流れに沿って走っていて偉いなぁ」
でも、こんなバカな話はないですよね。こんなこと言うひといないです。だって、当たり前なんだから。でも、悪態をつく対象だって、運転していたら日々経験するような小さくて当たり前のことなんだけど。。。
不思議だ。どうして悪態だけつくの?
見たこと、感じたことを言う性格に育ってしまっただけでなく、否定的なことだけを言うように育ってしまった、のですね。悪態をつくのに理由なんてなく、そういう性格に育ってしまっただけ、かな。
ならばしょうがない。
ということで、考えた結果が、クルマを運転する時に悪態をついてしまうことは変えられない。大きな人生観・価値観の変化がない限り。。。
ならば、それを中和すべく、上述のように、運転しているときの当たり前に感謝する言葉を、意図的に、間に挟むと良い、かな、と思ったのです。
「高速道路があるってありがたいなぁ!感謝」
「信号が青になって走り出すなんてみんな偉いなぁ!尊敬」
「方向指示器をちゃんと出してくれていいなぁ、あのクルマ!高評価」
悪態、影口、批判、誹謗、中傷、罵り、などは自然に口から出てくる。
感謝、評価、尊敬、賞賛、賛辞、畏敬、などは意図的でないと出て来ない。
ですものね。。。
お読み頂きありがとうございます。
(v10_86)