見出し画像

男女格差。世界に遅れる日本を批判する自分こそが遅れていたと気づく

アメリカに住む友人と雑談。職場の男女”差”について話がおよぶ。彼は日本人、だけど、大学卒業後のほぼ30年をアメリカ生活。

自分がマイノリティで、トランプ政権になってちょっと心配だし、もちろんまだまだ差別はあるけれど、でも、アメリカが多様性で成り立っているということは日々感じるし、男女差は仕事をしていて感じない、という。女性上司は普通に何人もいた。女性が上司でも何も気にしない。

おそらくボクとだからこんな話になりえるが、アメリカ人だけでは当たり前過ぎてこんな議論にはならない。

一方で、ほぼ日本で社会人しているボクが経験した女性上司は2人だけ。6ヶ月と1ヶ月のプロジェクトでそれぞれ1回。つまり、社会人25年で、合計7ヶ月だけ。そんな話をすると彼は驚く。


彼はフジテレビのニュースも見ており、男女バランスについて違和感を感じた、と言う。

一方、ボクは、正直、男女バランスの違和感は感じなかった。なので友達が感じ、ボクが感じなかったことに危うさを感じた。

あ、でも、先月、200名ほどはいそうな年始の賀詞交換会に出かけて、女性がほとんどいないことに強い違和感をおぼえたことを思い出した。そう思えた自分に今度は安堵。


話変わって、ボクが大学卒業後に入った会社は、総合職・一般職という、今考えると何だそれ?みたいな区分けをしており、総合職は男性、一般職は女性だけだった。当時は違和感を感じていなかった自分がいて、今思えば恐怖を感じる。

今はそんな会社、表面上は無い。だから、社会も会社も成長しているのは確か。そして自分も。


でも、まだまだ日本は男女差が大きい。世界経済フォーラムの2024年の「Global Gender Gap Report」(世界男女格差報告書)では、日本は146カ国中118位。下位2割。相対的に遅れているのは確か。

尚、アメリカでも43位。世界には男女差が少ない国が多々あるのですね。


それでも、日本が一歩一歩進んでいるのは確かで「良い」こと。もっとスピードアップできれば、より「良い」けれど。


さて、何が「良い」の? なんて問いは不要です。その問いは間違い。ジェンダーギャップがなくなっていくことは「良い」ことです。何に「良い」の? を語る必要なく、「良い」こと。So, what?なんて詰めることではない。

空気があると何が良いの?
健康でいると何で良いの?
ぐらいの当たり前。


ということで、ジェンダーギャップの話をしながら、日本は遅れていると批判する自分が、昔は差別を平気で受け入れていたことに気づき、日本社会を批判する権利が自分にはないな、と気づく。

ということで、
自分の未熟さ・危険さと、自分の正常さ・成長を感じ、そして、
日本社会の進歩とその不十分も感じたのでした。

より「良く」していかないと、ですね。


お読み頂きありがとうございます。
(v10_85)


いいなと思ったら応援しよう!