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高級シャンパンが飲めるのは金持ちだからではない。想いの結集の継承のおかげ!

クリスマス・イブ。

20代、30代の頃は1年で一番心躍るわくわくする日だったが、40歳を過ぎた頃からは普通の日になってしまった。。。


日本はキリスト教の中心的な地域であろう欧州や米国同様に北半球に属していてラッキーなのだ。だってクリスマスが冬に来るから。これが、クリスマスをわくわくロマンティックにする絶対条件。日の入りが早く、夜が長く、凜とした寒さ、雨のなさ。ライトアップを映えさせ、ファッションも豊かになり、そしてひとの温もりが恋しくなる。素敵なコートにマフラーで互いに肩を寄せ合う、なんてのが可能になる。ロマンチックな雰囲気の原点は北半球、というか冬であること。極寒ではない適度な寒さ。

それに、正月休みも間近という心の解放感・余裕が、最高の1日をより高めてくれる。


ところで、今日はちょっとコハレ。知り合いのお家にお呼ばれしてご馳走に。そこで飲ませて頂いたのが2010年もののドン・ペリニヨン(シャンパン)。おそらく3~4万円ほど。スゴく高い訳でもないかもしれませんが、ま、高いですよね。お店で飲んだら、さて3倍ぐらいか。。。

美味しかったのです。味も、教えていただいたシャンパンの歴史も。

シャンパーニュ地方でのワイン栽培は1世紀には始っていたらしいです。今から1900年前ですって。で、ドン・ペリニヨンさんは修道士で、お酒の管理をしていたらしいです。それからより美味しいバランスの良いワインを創ろうと1660年ぐらいから研究に研究を重ねたのですって。

なんてこんなことは検索したらすぐに出てくるのでしょうが、呼んでくださったお家の方に教えてもらいました。

栽培技術に、醸造技術に発砲技術。ガラス瓶の製造技術に、コルク製造技術に、そして流通技術。。。その他、色んな技術の結集です。それはつまり人々の熱い熱い想いの結集です。そして、継承です。

高いのには理由があります。人生をかけて努力に努力を重ねた人たちがいるから、それを代々絶やさずに受け継いで努力を続けてきた人たちがいるから、今ここに高級として存在するのですね。


さて、どうして、ボクが、寂しいクリスマスイブに、高級なドン・ペリニヨンのシャンパンを飲めたか? と自問すると、お金ではないし、お金持ちと知り合い/友達だからでもない。偶然とも言えるが、偶然でもない。

2000年近くにわたる数え切れない人々の努力があって、今、ココに、そのシャンパンがあるから。超お金持ちでも、今、ココに無いサービス・製品は経験できません。ドン・ペリニヨンさんを始め、その前にも後にも、このシャンパンの製造・流通のために努力されている方々のお陰なのです。


結局、静かでも、穏やかでも、心が熱狂して何かの実現を目指している方々のお陰で、地球上のひとびとの人生は豊かに良質になっている、と思います。高級な品でなくても、どこかで誰かが、創って、作って、造ってくださる。そのお陰です(ま、地球環境を破壊しないペースであれば!?)。


さて、自分は一体、何をつくっているのだろう? 自分の静かな熱い想いは何だろう? そう思うと、その難しさから、ますます美味しくなるのでした。ごちそうさまでした。

お読み頂きありがとうございます。
(v10_40)


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