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長所/短所。本当に正しくわかる?少なくとも短所なんて定義は無くていい!?

アメリカ人の女性が、日本人ってまるまるだよね、という話をしてきた。ありがちな話。一般的によく見聞きする日本人像と類似。

やさしい、親切、キレイ好き、我慢強い、
そして、集団行動が好き?(世間体に縛られがち)
だから、みんな似ている。。。


そう言えば、まだコロナ禍と言える年に日本に来たフランス人の友達に、日本人は本当に皆が白いマスクをしていて、伸長も似たりよったりで、スターウォーズの敵の下っ端のストームトルーパーみたい、と言われたことがある。ははは、言いえて妙です。

フランスは個性の強さを大切にする。個性的であることに拘りがある。個人としての独立主義が強い、と思われる。コロナ禍でも国に指示されてみんなでマスク、なんていうのは受け入れられない(偏見?)。


さて、このアメリカ人が言う、親切で、キレイ好きで、我慢強くて、などなど、ボクはそう感じない。だって日本人だから。日本にいたら日本の中でしか比較できないから。親切じゃないひとも、汚いひとも、我慢なんてできないひともたくさんたくさんいる。

それに、日本人のボクに対する日本人の方々の行動と、海外の友達に対する日本人の行動は違うはず。それに性別も違う。女性で、且つ海外から来た方への日本人の接し方は、当然、日本人のボクへの接し方とは違う。より親切になるのは当たり前。。。

それに、彼女も、「日本人はこんなよ」という知識があるから、それに近しいことに接したら、「あ、やっぱりそうだ」となる。先入観にひっぱられている。

なんて話をしていると、「難しいこと言わない、言わない。いいじゃない。日本人の長所よ!」とのこと。


でも、ここでまた引っかかるのだ。長所も短所も疑問なのだ。一体、長所と短所ってなんなんだ?

自分の中での比較なのか。
特定の誰かとの比較なのか。
一般・平均との比較なのか。

例えば、ボクは英語がちょっとはしゃべれる。留学してたし、外資で働いていたし、今も、アメリカ人の友達を目の前にしゃべっている。海外の会社と提携したこともある。

でも、当然に、ボクより英語がうまい日本人は無数にいるし、ビジネスの交渉を一人で渡り合えるほどのチカラはない。映画を見ていてもわからないし、本を読んでいても半分ほどはわからない。アメリカの会社でアメリカで働き出した瞬間に「短所」になりえる。

でも、その他の言語と比較するなら、こんにちわ、ありがとう、愛しているよ、ぐらいしか知らないから、英語に軍配は上がる。

さて、「ボクの英語は長所なの? 短所なの?」


そう尋ねると、アメリカ人の彼女は、「そう言われると正直、会話できるけど別にすごいって訳ではないですね。長所というほどでは。でも、会話できない日本人もたくさんいるよ。。。何かしらね?」とのこと。


ところで、兄からは、ボクの短所は、忘れん坊で、慌てん坊で、落としん坊で、無くしん坊、と韻を踏んで、揶揄されて育った。。。けど、兄以外は誰も言わない。。。

もちろん仕事で忘れ事したり、何かを落としたり、無くしたりはする。けど、大した出来事ではない。

そして、こんなことは「誰の人生」とも比較できない。絶対にできない。だから、わかりえない。それに、去年のボクと今年のボクとの差なんて、そんな統計もありえない、ですもの。。。。


こんなことを彼女とうだうだしゃべっていて、で、「だから?」と言われたので、「少なくとも短所という言葉を世の中から消したい。使うのをやめようよ!」と伝えたのです。

そしたら、「また、めんどくさい、Smart Shitなこと言うのかと思ったけど、そういう結論なら、いいですね! 」とのこと。うまく、まるく、収まったのでした。。。


ということで、ひとに、「あなたの短所は●●ね」なんて言う必要なし。そもそも正確に短所なんて捉えられない、はず、なのだから。

自分でも自分の短所なんてわからない。だから自分でも私はこれが短所なの、欠点なの、なんて自ら思う必要もない。

そう思ったのでした。


お読み頂きありがとうございます。
(v9_58)


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