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見知らぬ人と理由無き会話。イイものね(ベターアイデア? v3-90)

お客様訪問のため、2時間ぐらい電車とバスに揺られ。バスに乗る前の駅でお昼を食べようと思ったら、駅周辺にお店がない。。。ま、正確には中華料理屋1件だけ。他は無い。バスの時間まであと25分。美味しそうに思ったのだが、口が臭くなりそうだし、25分で食べ終われるか。ちょっとリスキー。

諦めてバス停近くのファミマに。おにぎりでも買ってバス停で待ちながら食べよかなと思って入ったら、イートインできるテーブルと椅子がある。ラッキー。そこでサンドイッチとコーヒー。

そしてボクが食べ終わってコーヒーすすっていたら、中学生か、高校生かが、隣に。目が合って、都会じゃないからか、2時間近く電車に揺られて来たからか、いちおう、ニコってして。彼もなんとなくニコって。パンとジュースを食べ出した。13:50ぐらい。あれ、学校は?と思いながら、時折、きょろきょろ彼の方をなんとなく向いていたら、彼から:

「なんか、調子悪くて早退して帰ってきたんすけど、なんか、帰って来てたら元気になって。ごはん食べてんす。」って唐突に。

「お、そうなんだ。わかる。良くあるよね。二日酔いじゃなくてよかったよ。ボクはお昼食べようと思ったらお店が無くて、ここで。」って。

二日酔い話はスルーされて「そうなんすよ。何もないんす。この駅。中華が逆側にありますけど。」

「だよね。口が臭くなるとまずいから、やめたんだ。商売相手のところに行くから、失礼かなと思って。」

「そうなんすね。僕は早く家につくとまずいんで、時間もつぶさないとで。あと、2時間かなぁ。」

「お、そうなんだ。コンビニだけじゃ、つらいね。そろそろバスが来るから。せっかく元気になったから楽しんでね。」

「はいっす。しかも携帯忘れちゃって。。。」

「ゲームもできないね。ではね。」

で、お客様のところ行って会議は無事終る。で、来た駅に帰るためにバス停に行った。1時間に3、4本。あと10分したら来る。そしたら、警備の格好をしているおばさんが、近くにいた。歩いている人は誰もいない。クルマだけ。人が2人だけ。だから、目があったので、マスクしてたけどニコってして会釈した。

そしたら、1分ぐらいしてから「ここのバス、遅れるんですかねぇー」って、唐突に。

「あ、ボクもここらへんは今日が人生初めてで、わからないのです。でも、結構クルマが通っているから混むと遅れそうですね」。

「午前中にここで出会った、おばあさんが、よく遅れるのよー、って言っていましたよ。あとどれくらい待つのですか」。

「あ、そうなんですね。あと10分で来るみたいです。時刻表だと」。で、ボクが切り返して「こちらで、何の警備しているのですか?お一人だけで、警備すること何かあるのですか?」

「ああ、あそこのアスファルト削って、中のパイプを新しいのに変えたのよ。でも、道が泥だらけになって、それを洗うために、今、工事の人が水を取りにいっているんです。だから、それ待ちなんです。」とのこと。

バスが走る上り一車線・下り一車線の通りと、そこにT字でぶつかる小さな道。その小さな道の10メートルほど先が確かに汚れている。住宅地の中の道。

「あそこから、あそこまで、地下のパイプを変えるの。こっちは夜じゃ無いと無理だから、あっちだけ今やったのよ。この先が行き止まりだからクルマは通らないのよ。だから昼に出来るの。」などなど。

ということで、結局10分で来るはずのバスが遅れて20分ぐらい一緒にお話していた。警備のユニフォーム、ヘルメットは会社支給とか、周りに食事出来る場所があるかわからないから、お昼は必ずお弁当を持っていく、とか、でも、お店があるとお弁当を食べない時もあって、ここからあそこまでパイプを交換する予定で、などなど。バスが来たので「お仕事、お疲れ様。お先します」、と言って乗り込んだ。

で、復路も2時間揺られて家の駅に辿り着き、近くのカフェで、コーヒーとドーナツ持ち帰り。ハンドドリップで入れて貰らうので、店内で待っていた。で、3,4歳の子供がママといた。お客はボクとその2人の3人だけ。「静かにしなさい!」と言われながら、でもつまらなくて、机の下にもぐったり、椅子を動かしたり。ママはケーキを食べていた。子供はジュースを飲み切って手持ち無沙汰。

で、目があったので、ボクは、マスクしていたけど、満面でニコって笑った後に、口で変顔して、からマスクをとったら、笑ってくれた。ので、昭和の特撮の「大魔神」の変身(古すぎる?自分も見たことは無い)の真似をしたら、これまた喜んでくれた。ママも振り返って、すいません、みたいな会釈。彼が近づいてきて、変顔競争して、指で動物作って、数分かな、遊んだ。で、お店のひともゆっくりめにコーヒーを作っていたような。で、コーヒーができたので、取りに行って、彼を振り返って、手を振ったら、向こうも手を振ってくれた。ボクは意図したわけではないけど言葉は発さず。

今日のベターアイデア:
会社でも、お客様でも、取引先でも、電車でも、バスでも、コンビニでも、レストランでも、カフェでも、商売の関係、売買関係。だから、会話する理由が成り立つ。家族でも、友人とも恋人でも、何らかの目的がある。商売ではないが、役割分担や依頼、報連相の関係。会話する理由が成り立つ。

でも、道ばたで出会ったひとたち。会話の理由が無く、無口で事は済む。何かを主張、交渉しあう必要もなく、情報が得たいわけでもない。だけど、たまたまこんなが重なって、ふと思った。こういう必要性が無いけど、声をかけられ、かけて、反応して、反応されて、強制が何も無い中で、もちろん拒絶する必要も無いのだけど、こういう状況をつくれるのも、チカラなんではないかな、とふと思った。。。
・人間力
・笑顔力
・都会で無い場所が持つ見知らぬ人とコミュニケーションしてイイよ力を感じるチカラ
・偶然にもせっかく独りじゃないのだからその時を楽しもうよ力
・そして、子供の無邪気力にあわせられる無邪気力
自分は真逆かなと思っていたけど、今日を機会に知らないひとにも話してみよ。何か不思議な良いことあるかも。都会ではなんで?って煙たがられるだけかな。ちと試してみよ。ベターアイデアと思って。

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