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犬が時代を経てだんだんイイ子になっている? 人間はイイ子になったらダメ

日曜の午後。近所のカフェでエチオピア産コーヒーとスコーンと読書。

ブレンドの方が飲みやすい。けど今日はエチオピア。ブラジル、インドネシアの中から選ぶ。詳しくないけど、アラビカ種発祥の地がエチオピアとは知っていた。可愛い店員さんがいたので、会話ネタとして。「エチオピアが発祥なんですものね、コーヒーって」って言うために。「えー、そうなんですか。それは知らなかったです! これ、美味しいですよ。フルーティーな味なんですよ」と笑顔を得ました。

ちなみに、コーヒーの語源もエチオピアの地域名「カッファ」から、らしい。ちなみにアラビカ種ともう一つはロブスタ種。ワインで言うと繊細なピノとどこでも育つカベルネみたいなものかしら。。。

しばらくすると女性がポメラニアンと。そして、店内にいる赤ちゃん(人間)を見つけると、近づきたくて、両前足を上げて、尻尾を振って、小さな声でくぅーんくぅーん。犬は人間の赤ちゃんが好きですね。自分が構ってあげられる、能動的になれる対象と遺伝的に思うのかな。

しばらくするとビーグルを連れた夫婦が。ポメラニアンは今度はビーグルに近づきたく。でも、ビーグルはしつけがしっかりされており、飼い主さんの指示通り四つん這いになる。顔をポメラニアンとは違う方向に向くよう指示され、従う。

ポメラニアンも席が赤ちゃんともビーグルとも一定の距離がある場所に飼い主と座り、ちょっとした囓るモノを与えられると静かに四つん這いで食す。その前には、お座り、お手をする。従順。

そして黒いフレンチブルドックが女性と。ポメラニアンがこの黒い犬を見つけ、立ち上がる。けど、飼い主さんに背中を叩かれ、首輪を引っ張られとどまる。フレンチブルドックは常時、静か。ビーグルも微動だにしない。

そして、3匹とも鳴かない。ポメラニアンのくぅーんくぅーんだけ。この一連の中、カフェは静かなもの。

人類が最初に家畜したのは犬。今から10,000年程前。豚や牛は8000年、6000年ほど前。そして、唯一、食さず、農耕に使われない家畜。番犬、牧羊犬、橇ぐらい。今は盲導犬や警察犬。相対的に賢いから人間の相棒になったのか、サイズが小さく肉がとれないからか、草食ではないし、じっとしておらず走り回るから飼育管理がコスト高だからか。。。

ところで、だんだん、犬が「良い子」になっている、そんな気がする。自分が幼稚園時のとき祖父母の家にいた秋田犬、柴犬、スピッツ。小学校の時に友達がかっていたチャウチャウ、シェパード、テリア。どうも扱いづらかった。鳴き声もよく聞いた。犬を追いかけ走り回る子供達の姿もあった。今は見ない。自分が見ていないから、発生していないなんてことはないけど。

今は迷子の犬も、殺処分の数もすごい勢いで減っている。環境省のデータによるとボクが幼稚園・小学生の頃は100万を超える引き取り数で、ほとんどが処分。今は、5万ほどで、ほぼ処分されない。

ペットブームもあって犬を飼育し管理するノウハウが人間に蓄積されているからか、最近の他人や友人の犬を見て発せられる言葉は「おとなしいね。いいこだね。かしこいね」。

おそらく相対的におとなしい、人間にとって飼いやすい良い子同士が自然に選別され、交配され、その子供達が生まれている影響があると思うのです。

イチゴの「あまおう」あるいは、ジャガイモの「インカのめざめ」などなどの農産物と同じ。人間の口に合い、見た目もキレイで、そして日本の気候で育ち、気候変動に強く、早く、強く育つ。農業は国策。研究所もある。

ところで、ふと思う。人間はどうなんだろ。脳科学、心理学、神経科学、教育学など学問・科学が進歩している。しかし、詐欺事件もデジタルの進歩とともに360億円超(2022年)。戦争もあちこち。気候変動も止められない。自分勝手な社員を奴隷として扱うリーダーも多々。生活習慣病患者・予備群も多数。

もちろん、人間が犬のように飼い主に盲目に従順に従うような良い子になったらヤバい社会の到来。ディストピア。こっちの方が怖い。恐ろしく怖い。ジョージ・オーウェルの「1984年」の世界なんて怖すぎる。

だから、青年期に反抗期が自然にあり、校則を守らない学生がいて、現状に拘らず打破するマインド。とても大切なのでしょう。ルールとは破るもの・より良くするもの。犯罪する人々は困ったモノですが、犯行無き反抗は必要ですね。

ひとは従順な良い子のわんちゃんのようになったらダメ、ですね。3匹のわんちゃんを見てそう思いました。。。


読んで頂きありがとうございます。
(職場を/人生を良質にするコンセプトv6_95)



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