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飛び出す子供。自動運転は誰を助ける?子供?乗客?に学ぶリーダーの思想(素敵なリーダーになりたい編_v4-49)

転職活動している友達が、ぼそっと「社風ってわからないですよね。リーダーがどんなリーダーかわからないですよね。やりたいこと、勤めたい業界はもちろんわかるけど、その先の重要なことってわからないですね」。。。

「給料や残業の程度、福利厚生、オフィスの場所、リモートか出社か、その当りは教えてもらって事実としてだいたいわかるけど。。。ま、もちろん、これらも現在の事実で、数年後にどうなっているかなんてわからないけど。。。」

「とにかく、社風とリーダーのリーダーシップがわかりたい。”俺が株主であり社長だから、俺の言うことを聞け。聞けないならやめてくれ!”って言われたのですけど、コンプラ、ワークライフバランスの時代にこんなリーダーいます? 

で、一緒のタイミングで転職した同期もほぼ辞めちゃったから自分も辞めて、転職したけど、その転職先のマネージャーは、大したコンサル出身でもないくせに、それはファクトか、ロジックがなっていない、とか、偉そうなわりに、結果がでなくて自信無さげだし、現場に出てる下の意見、きいてくれない。どうしてこうなるの。。。」

ま、リモート時代に面接をして、オフィスでの雰囲気を知らずに転職しなければならない状況だったから、しょうがなかったのかも。

こんな社風やリーダーシップという、見えないけど、仕事するに大切な組織要素が評価され、見える化されているといいですね。上場会社であれば、新しい社長が就任時に、自発的な発表が義務づけられる、みたいな。

例えば、「うちは、君主制で指示命令は絶対。嫌ならこなくていい。でも、給料は同業より2割良くて、評価がダメダメでも首にはしない。そんな社風とリーダーシップです」、みたいな。。。

あ、ただ、こんな自発的な発表なんて嘘もありえる。ほぼどこも共通の良い内容というか、さしさわりない内容の公表になりそう。

しかし、AI、データ、アルゴリズムの時代が更に進むと、より”正しい”答えが出るかもしれない。例えば:

・その会社とマイナスな言葉をあわせて検索しているデータ、誉めているデータが蓄積され、累積では、8:2です、今年は7:3です。最頻ワードは、パワハラです、とか。
・社員のバイオメトリクスデータが蓄積され、1000人の社員の890人はストレスを社内にいるとひどく感じている、とか
・会社に近づく時間には緊張がましている、とか。
・リラックスしている社員の総時間は、勤務時間内で、バイオ情報によると、限定的で9%です、とか。
・パソコンのカメラからはほぼ笑顔は見られない。見られても作り笑いだ(とAIは判断できる)、笑い声は1日あたりXX人、とか
・平均寿命とか、平均勤続年数とか、社員の男女その他比とか、年齢分布とか、人種比率とかそんなデータも。

データが”自然”に蓄積され、分析・評価され、公表される。ありえるかもしれない。転職の役には立つが、かなり怖い話。。。

今でも、働きやすい会社ランキング、って調査もある。が、参考にしているひとはいるか?と考えると限定的だと推察するし、ちょっとした足しの情報程度にしかならない。

なぜなら、一部大企業だけが評価されがち(ま、しょうがない。知らない会社を評価しても誰も買わないもの)、且つ、恣意的要素も拭えず、評価項目の具体的な質問の言葉の言い回しで、あるいは質問の順番で、ひとの回答なんてころころ変わる。

たまたま、自社の過去最高益が発表されて、給料があがるかも!なんて、良い話、あるいは悪い話が調査前に起きただけ、かも。

つまり、こんな機会ノイズに、その他のバイアスに、ひとはたくさん、たくさん左右される。AIに任せて、人のその時の声ではなくて、ビッグデータで、バイオデータで評価してもらうしかない?!

もちろん、AIも間違うけどね。間違うというか、設計思想による。笑顔の判断を厳しめにするのか、ゆるめにするのか、みたな。

トロッコのジレンマのAI版のくだりを読んだ。自動運転のクルマが、飛び出してきた子供に対して、瞬時に避け、ただ、壁や対向車にぶつかるしかなく、車内にいる乗客を危険にさらすのか、そのまま子供を轢くのか。どのようにAI(自動運転のクルマ)に判断させるのかは、設計思想。判断は間違わないが、どう判断させるかは選択肢がある。

例えば、今のベンツだとCクラス、Eクラスとか広さ・機能で分けられるけど、そうでなくて、もしもの時に、「車内優先クラス」、「赤ちゃん・子供(12歳以下)優先クラス」、「車外優先クラス」、「人数優先クラス」とか。それにオプションとして、「動物も考慮オプション」もつけられますよ、50万円高くなりますが、なんてことも。。。

「車内優先クラス」の自動運転のクルマが、飛び出してきた子供を轢いてしまいました。ブレーキは機能しましたが「車内優先」なので、”急”ブレーキはせずに。なんてニュースがありえる。

難しい問題だ。どう設計するのか。。。

会社も同じだ。どう設計するのか。社風を形成するのはリーダー、そのリーダシップ次第。組織、会社はリーダーによって染まって行く。

社風もリーダーシップもお世辞にも評価出来ないケースもあるが、なぜかそこで働くひとがいて、事業は継続している。社風やリーダーシップにそれほど心を動かされないひともいるのでしょう。割り切り。でも、どうなのでしょうか。互いに幼稚というか機能と機能の非人間的関係に思えてしまいます。

リーダーが良質な知性と人格を備え、適切な言葉と、社員が安心の制度・ルールと、そして模範的行動で、共に歩んでいく。導き、支え、共に学び。日々の事業の壁に諦めず、逃げず。当然に、社員も同様に知性と人格的な成長が求められる。厳しいとも言えるけど、より大人で、良質な関係に思えてしまいます。

「素敵なリーダー」: AIな世の中が更に進むと便利になりえるが、AIも人の判断よりは良いかもしれないが、バグりえるし、そもそも設計思想がカギを握る。自動運転のクルマの例で言うと、車内の乗客の安全が最優先なのか、その車が傷つけてしまいえる外部のひとが優先なのか、どう制御させるかは設計思想。会社も同じ。社員がのびのび過ごしやすく、安心して挑戦し、失敗を受け入れる社風をつくるのか、独裁的な指示命令の社風をつくるのか。リーダーの設計思想に左右される。独自性・個人的・らしさは当然ありながら、前者のような社風をつくるやさしく・強いリーダーであって欲しいものです。

こんな素敵なリーダーになりたいですね。

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