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涙の出ないわたし

まりあです。
男性ホルモン注射を始めてから、完全に女性だった私の身体は少しずつ女性のものから離れてきました。
声が低くなったり、体毛が濃くなったり最初はショックでしたがもう慣れました。
もう一つ大きく変わってしまったことがあります。

悲しくても涙が出てこないのです。
完全に女性だったころの私はよく泣いていて、事あるごとに人前でも泣いていました。
でも今はその時の自分がいません。

男性ホルモンの作用で、涙脆さがなくなってしまったのではないかと武德は考えています。

泣きたいのに、涙が出てこない。泣けばスッキリするみたいなのができなくなってしまったのです。

最近も少し悲しいことがありました。
悲しいって気持ちを発散したいのに、それができなくて、自分の中に悲しみがずっと溜まってしまって苦しいと感じています。

2年前も、大切な人が私の目の前からいなくなってしまったあの時も、とても悲しいのに涙が出てきませんでした。

まりあは、本当は泣きたい。
たまには思いっきり泣けることがあったらいいのになって思います。

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ぼくとまりあ
28歳の時「ゴメン、本当の性別女じゃなくて男だった」を食らった性別不合の当事者です。日常的に男女の性別使い分けを強いられそのまま根付いてしまった奇妙な人生。サポートや紹介していただけるメディアさんも募集しています。