
麦味噌作りから畑の工夫まで 春を迎えるためのアイデア
はじめに:春の準備、何から始める?
春が少しずつ近づいてきた。寒さが和らぐこの時期は、畑や食卓、そして心の準備を始めるのにちょうどいい季節だ。
この記事では、ラジオ配信で話した内容をもとに、どんな春の準備をしているのかを紹介する。畑の作業や食卓の工夫、心を整えるヒントを詰め込んだ。一歩踏み出すきっかけになればうれしい。
1. 畑の準備:春を迎える土台づくり
ギシギシを抜いてヤギにプレゼント
畑では、毎年春になると「ギシギシ」という草が厄介者として顔を出す。この草は、細長い葉っぱと独特な赤みがかった茎を持ち、地中深くまで根を張る。放っておくと麦の成長を邪魔してしまう。春先に抜くのは大変だが、今の時期なら根がまだ浅いため、スコップで簡単に掘り起こせる。
抜いたギシギシはただ捨てず、ヤギのおやつとして活用する。ヤギたちが美味しそうに食べる姿を見ると、自然の循環のありがたさを実感できる。

じゃがいもの種芋を準備
春といえば、じゃがいもの植え付けの季節。今年も種芋を準備した。どんな品種を育てるか考える時間も楽しい。畑に植える準備を進めながら春の訪れを感じている。
2. 食卓の準備:麦味噌とうどんで春を楽しむ
麦味噌のお披露目会
昨年仕込んだ麦味噌が完成した。この味噌作りは、まず麦麹を作るところから始めた。麦麹に使われる麦は、僕らの集会所で育てた小麦を使用。自分たちで育てた小麦を材料にした麹だからこそ、愛着もひとしおだ。そこから麦と麹を混ぜ合わせてじっくり発酵させ、気温や湿度を調整しながら手間ひまかけて育てた味噌だ。その結果、香りはふんわり甘く、味わいはまろやかでコク深い仕上がりになった。
お披露目会では、この麦味噌を使った味噌汁や漬け物、そして味噌だれを使った料理をみんなで楽しんだ。「手作りだからこそ出せるこの味!」と盛り上がり、作る過程を振り返る時間は特別なものだった。

味噌づくりは時間がかかるけど、その分完成した時の喜びはひとしおだ。

手打ちうどんの食べ比べ
「麦曜日」というイベントでは、手打ちうどんの食べ比べを行った。米酢を加えるとうどんが寝かせなくても美味しくなるというレシピを試し、寝かせたものと寝かせないもの、米酢入りと無しの違いをみんなで比べた。
それぞれの特長があり、「どれも美味しい!」という結論になった。小さな工夫で味が変わる面白さを感じる時間だった。

3. 心の準備:春を迎えるための気持ちの整え方
畑での作業や食卓の準備を進めていると、ただの「作業」ではなく、心を整える時間になっていることに気づく。例えば、お気に入りの音楽を聴きながらギシギシを抜いたり、作業後に温かい麦味噌汁を飲んでほっと一息つく時間を設けるだけでも気持ちが穏やかになる。
何かを準備していると「次の季節が楽しみだな」というワクワクした気持ちが湧いてくる。春に向けて、自分のペースでできることを少しずつ始める。これが心にも良い影響を与えると感じる。
畑での作業や食卓の準備を進めていると、ただの「作業」ではなく、心を整える時間になることに気づく。何かを準備していると「次の季節が楽しみだな」というワクワクした気持ちが湧いてくる。
春に向けて、自分のペースでできることを少しずつ始める。これが心にも良い影響を与えてくれると感じる。
おわりに:あなたの春の準備は?
みなさんはどんな春の準備をしているだろうか。例えば、畑で土を整えたり、食卓に季節の食材を取り入れたりする時間があるはずだ。その中で、「これが楽しい!」と思える瞬間はどんな時だろうか。
畑仕事でも、食卓での工夫でも、心を整える時間でも、それぞれの方法がある。一度、あなたの春の準備で感じた楽しい瞬間を思い出してみてほしい。
私たちもこれからさらに春に向けた活動を楽しみながら進めていく。一緒に春を迎える準備を楽しもう。