感覚で楽しむ冬を迎える準備のコツ
1. 冬支度がもたらす楽しさ
冬が近づくと、日常の中でふと手を止める瞬間が増える。ストーブの点検やタイヤ交換、衣替え……。こうした冬支度には「作業を超えた楽しさ」があることを知っているだろうか。
手を動かし、感覚を磨きながら進める準備は、自然とのつながりを深める時間になる。冬支度という作業を通じて、暮らしの中で見逃してしまいがちな豊かさを再発見できるのだ。
2. 薪割りと未来への準備
薪割りは、体が温まり、自然と向き合う感覚を得られる作業だ。今年は特別な丸太が手に入った。
一つは、僕らの集会所で金曜日の僕集モーニングを担当している「和コーヒー」さんのご自宅にあった桜の木。庭のシンボルだったその木が害虫の被害を受けて枯れ、切り倒したものを譲り受けた。もう一つは千葉県我孫子市のマンションにあった枯れた桜の木。自分達で切り倒し、運んだ丸太だ。
さらに、造園家の知り合いの協力で、薪割りのお手伝いをする中で丸太を分けてもらっている。これらの丸太は、数年先の未来を暖める薪となる。それを思いながら作業する時間は、自然と未来をつなぐ準備であり、楽しみでもある。
3. ミツバチと越冬の挑戦
ミツバチの冬支度は、巣箱を整える作業が中心だ。ミツバチの群の大きさに合わせて巣枠を寄せ、冬の餌となる蜜をしっかりと確保する。巣箱をコンパクトにまとめることで、寒さの中でもエネルギーを無駄にせず過ごせるようにする。
今年は初めての越冬。すべての群が成功するとは限らないが、7割、あるいは5割でも越冬できれば良いと考えている。巣箱を整える作業の一つひとつが、自然と対話する時間になっている。
4. スタッドレスタイヤと雪道の楽しみ
スタッドレスタイヤの交換も重要な冬支度だ。運転が好きな僕にとって、特に雪道を走る楽しさは格別だ。そのため、タイヤ交換は欠かせない準備の一つになる。
毎年、自分の車だけでなく、仲間の車も含めて3〜4台分のタイヤ交換を行う。ジャッキアップのポイントを見極め、ナットの締め具合を調整する。こうした作業は、安全を確保するだけでなく、いざという時に対応できるスキルを磨く場でもある。
5. 感覚を磨くことが冬支度の醍醐味
冬支度は、ただの準備ではない。薪割りの厚みやタイヤ交換の手順、ミツバチの巣箱整備。それぞれの作業が感覚を磨き、自然とのつながりを深める時間になる。
数字や道具に頼るのではなく、手を動かし体で覚えることで、心の豊かさが生まれる。冬支度は自然との対話であり、自分自身と向き合う時間だ。
6. 手を動かし、感覚を楽しもう
冬支度は特別な道具がなくても始められる。薪割り体験やタイヤ交換の方法を調べるだけでも、新しい感覚を磨くきっかけになる。
自然と向き合い、感覚を使う時間。その中で見つかるのは、便利さを超えた豊かさだ。この冬、少しだけ手を動かし、感覚を磨く楽しみを見つけてみよう。