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自然と仲間に導かれた想像していなかった未来
毎朝、サラリーマンとして片道1時間半の通勤をしていた。田んぼや畑、青空を眺めながら家を出るものの、都内に近づくにつれて自然は消え、コンクリートの風景が広がる。自然の中で育った僕には、都会に向かうたびにどこか違和感が残った。そこから稲作講座との出会いが、僕の未来を大きく変えることになるなんて、あの頃は想像もしていなかった。
目次
自然から離れた通勤と心の違和感
「稲作講座」との出会い、仲間とのつながり
音楽と「麦づくし講座」へ広がる未来
自分のペースで広がる居場所
まとめ:今の自分が作る未来
1. 自然から離れた通勤と心の違和感
サラリーマン時代、片道1時間半の遠距離通勤をしていた。自宅を出て田んぼや畑、澄んだ青空を感じると心が落ち着いたが、都内に近づくほどに自然が消え、違和感が募る。自然が好きな僕にとって、わざわざこの豊かな環境から離れて働くことに意味があるのかと、通勤のたびに思い悩んでいた。
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2. 「稲作講座」との出会い、仲間とのつながり
そんな時に出会ったのが、地元で開かれていた「稲作講座」だ。土を触り、稲を植え、自然の中で活動する人たちを見た瞬間、「ここが自分の居場所かもしれない」と感じた。参加者の皆は気取ったところがなく、素朴で自然体。作業着の姿が、何よりも美しく見えた。
特に心に残ったのは、彼らの優しさだ。田んぼの中で、無理せず、自分たちのペースで働く。その姿が、自然の一部として溶け込んでいて、僕も同じ空間で心がほぐれるのを感じた。「都会での生活に違和感があるのは当然だったんだ」と、この場所で初めて、自分が求めていたものが分かった気がした。
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3. 音楽と「麦づくし講座」へ広がる未来
稲作講座で出会った仲間にはミュージシャンもいた。彼も、田んぼでの仲間たちが大好きだと言っていた。その気持ちは僕も同じで、気がつけばお互いの思いが音楽に変わり、「僕らの集会所」のオリジナルソングが生まれた。こうして毎年集会所で周年祭を開き、仲間たちと音楽の楽しさを共有している。
その後、「麦づくし講座」も開催するようになった。稲作講座の姉妹講座として、今度は自分が講座の運営を担い、仲間と麦を育てる。収穫した麦で作る料理を囲み、みんなで笑い合う日々は、かつて想像もしていなかった豊かさだった。今では、稲や麦を育てることが「自分の未来を育てる」ことにも思える。
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4. 自分のペースで広がる居場所
今では、毎日が自分の判断で動き、やりたいことができる暮らしだ。サラリーマン時代には、やるべきことに追われ、自分の時間も環境も思うように動かせなかった。それが今、自分のペースで物事を進められる。集会所で仲間と麦づくし講座を開き、自然と共にある日々を楽しむことで、「想像していなかった未来」にいることを実感する。
僕にとって居場所とは、時間や場所が自由で、仲間とともに「今を大切にできる」ことだ。ここに集う仲間たちと、次の未来も一緒に楽しみながら歩んでいくつもりだ。
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5. まとめ:今の自分が作る未来
振り返れば、今ここにいるのは、「違和感」に耳を傾け、自然の中で生きる一歩を踏み出したからだ。サラリーマン時代には想像もできなかった、仲間と自然に囲まれた未来が広がっている。どんな未来も「とりあえずやってみる」から始まる。そして、その未来には、失敗しても一緒に笑ってくれる仲間がいる。それが、僕の「想像していなかった未来」だ。