![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/141165418/rectangle_large_type_2_bb30a28a8e9e6c8244cb9b9c0c52655c.jpeg?width=1200)
ギリシャの田舎町へいざ出陣 #19歳僕のギリシャ2ヶ月放浪記12
![](https://assets.st-note.com/img/1716123294910-5t2OWRDzEI.png?width=1200)
海外住み込みバイト生活の手順
アテネでのインターン生活を終えた後の1カ月間は、アテネからバスで2時間程離れたリヴァディアという田舎町で住み込みバイトをする予定になっていた。
住み込みバイトについて説明すると、現在は機能しているかわからないが、「Workaway」という海外の住み込みバイトマッチングサイトを活用して発見した。サイトには年間登録費(当時10ユーロくらい?)を払って登録し、場所・期間などで絞り込んで、希望の住み込みバイトを探すことができる。通常は毎日大体6-8時間程働くことで、食事・住居を対価として受け取ることができるサービスであることから、長期間海外を旅するバックパッカーに人気である。
僕は事前に日本で登録し、リヴァディアの老夫婦と「家の雑務を毎日6時間する条件」でマッチングすることができた。初めはアテネ市内で探していたのだが、マッチングすることができず、バスで2時間の移動だったら大丈夫かと、特に後先考えずに住み込みバイト先を選んだ。
ギリシャの田舎町に行く人いない問題
インターンも終盤を迎え、Sotirisから今後のプランについて聞かれ、「リヴァディアで住み込みバイトする!」といったらとても驚かれた。それもそのはず、ネットではリヴァディアへの行き方について説明するサイトなどなく、アテネ市内のカフェやバーで何度かリヴァディアへのバスの乗り方について聞いたのだが、誰も知らないといった状況が続いていた。Sotirisの反応から、結局誰もリヴァディアへの行き方なんて知らないのかと落ち込み始めていたところ、「俺の家族は今リヴァディアに住んでるよ」と予想外の反応が返ってきた。詳しく話を聞いてみると、彼の妻と子供2人がリヴァディアに住んでおり、彼も週に2日はリヴァディアで生活しているとのことだった。その後移動日を伝えたら、「俺もその日に帰るように調整したから一緒に帰ろ」と言ってくれた。人と人の縁って凄まじいなと実感した日だった。
![](https://assets.st-note.com/img/1716124648434-rNAKXi2niV.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1716124687277-2J47BpRW7Y.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1716124700613-mKKDnAg8DU.jpg?width=1200)
ギリシャ人家庭で過ごした忘れられない夜
Sotirisとの奇跡的な縁もあり、無事にリヴァディアへ到着した。ギリシャの田舎町は本当に美しい。人は歩いていないが、街の中にある自然や、神話に関連した建物や像など、すべてが僕の心に刺さった。
同時に、「この外国人や旅行者もいない町でこれから1ヵ月間暮らすのか」と考えると、不安な気持ちも高まったが、僕にはギリシャの父とも呼べる心強いSotirisがいると信じることで、不安も少し和らいだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1716125838276-Bh8I2DKBDD.jpg?width=1200)
そんな僕にとっては父的存在であるSotirisが、リヴァディアに到着するなり、ギリシャのお祭りを祝う親戚の集まりに招待してくれた。ギリシャ正教会では、イースター(復活祭)の前の40日間は肉を食べない習慣がある家庭があるらしく、その1日目の前夜祭は肉を食べまくるイベントがあり、それに招待してくれた。
とにかく肉を食いまくり、酒を飲みまくった僕は最終的に酔いつぶれ、Sotirisの家に泊めてもらうことになった。
その次の日からギリシャでペンキ屋デビューするのだが、ギリシャでの重労働が以下に過酷かをこの時の僕は何も知らず、すやすやと幸せだった時間に浸りながら眠っていた。
つづく。