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保有ファンド eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)~価格変動のメカニズム~

積み立てNISAで投資を始めて早2年、現状順調に伸びてきてるのですが、ファンドの理解が中途半端だったため、目論見書を見て一旦整理したいと思います。まずは価格変動のメカニズムについてです。
これから始める人の参考になれば幸いです。

購入しているファンド「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の「目論見書」は下記からPDF資料を閲覧できます。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 投資信託 | 楽天証券 (rakuten-sec.co.jp)
大事だと思うところをピックアップして説明したいと思います。

1.ファンドの特色

①MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(以下、MSCI ACWIと略します)に連動する投資成果をめざして運用を行う。

MSCI ACWIは、MSC社が公表する全世界(先進国23国、新興国24国)の株式を対象とした株価指数です。「連動する投資成果」とは、指数が1%上昇/下降したら、本ファンドの価格(以下、基準価格と呼びます)も1%上昇/下降するイメージです。良い時も悪い時も指数と同じ価格推移をするということですね。
構成比率を見てみると、アメリカが6割を占めていますね。MSCI ACWIには時価総額加重平均が反映されます。つまり企業価値や規模を示す時価総額が大きい銘柄ほど構成比率が大きくなります。アメリカにはアップルやマイクロソフトといったハイテク企業が上位銘柄として占めています。ただし、定期的に指数のメンテナンスがされ、今後同じ比率になるとは限りません。
注目国別で投資比率を変えたい人は下記の図のような情報を参考にポートフォリオを組みましょう。

国別構成比率

②分配方針

年1回の決算時に分配金を決めるとのことです。しかし、本ファンドは分配金は抑止する方針です。過去、5年間1回も分配金は出ていないですね。
☆注目:売却益を狙う人向けです。分配金は基準価格を下げる原因となります。

分配金推移

2.投資リスク

主なリスク(価格変動)として下記5つが挙げられています。
☆注目:基準価格は様々な要因で変動するということを念頭において無理のない金額で投資をしましょう。

①価格変動 リスク

当然ですが、各企業の株価に影響しています。

②為替変動 リスク

為替ヘッジをしていないため、為替変動の影響を受けます。基準価格が円なので円安になれば上がり、円高になれば下がります。

③信用リスク

株式の発行元が財務状況の悪化/倒産等によって生じるリスクです。

④流動性 リスク

株は買い手と売り手の両方がいて初めて売買が成立します。
つまり、買い手/売り手の取引量が少ないと不利な価格で取引することになったり、そもそも売買ができなかったりすることがあります。

⑤カントリー・ リスク

政治的な原因で社会情勢に混乱を与えるような国によって生じるリスクです。今年3月にロシアが対象銘柄から外れたことによる影響はこのリスクに分類されるかと考えられます。

3.ここまでの話でこのファンドを選んだ理由

・10年後、20年後どの国が経済成長するかは予想できない。世界規模ででリバランスされる本ファンドは世界の平均的な経済成長の恩恵を受けられる。
・世界規模以上に大きな分散はないので、最良のリスク回避である。
・老後資金の補填が目的なので、目先のお金(分配金)は求めていない。

参考:
・MSCI 指数ハンドブック

https://www.msci.com/documents/1296102/0/MSCI%E6%8C%87%E6%95%B0%E3%83%91%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88+%28iShares+ETFs%29.pdf/58492f4a-6c8c-4c48-8287-501a1ce59cdc

・主要指数からのロシア株式・債券の除外および当社ファンドの運用方針について

https://www.am.mufg.jp/text/oshirase_220308.pdf

・投資信託のリスク


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