4種類の得意、不得意がわかるIQテスト「WISC検査」
心療内科に通院する中で薦められたWISC検査。
子どもの得手・不得手にまつわるデータなので、妻と話し合いをする時、学校の心理カウンセラーや担任の先生、教育支援センター等々で支援方法にまつわる話しをする際に、とても役立っています。
要は、知能検査。「言語理解」「知覚推理」「ワーキングメモリー」「処理速度」という4つの指標を調べ、全体的なIQがわかるというもの。平均100ぐらいの結果であれば、平均的な知能と言われています。
上の子も下の子も平均は100ぐらい。知的障害には該当しません。ただ、上の子も、下の子も、4つの指標では、凸凹があります。
指標は、言葉による理解や表現、習得知識がわかる「言語理解」、目で見た情報の理解や推理力の「知覚推理」、注意・集中力、耳で聴いた情報を保持しながら処理する能力「ワーキングメモリー」、情報処理のスピードや筆記能力がわかる「処理速度」の4つ。上の子は「処理速度」が平均以下、下の子は「知覚推理力」が高く、「処理速度」が境界知能のライン。凸凹が激しいほど、生きづらさがあるとも。
「処理速度」が平均以下だと義務教育はしんどそう。
義務教育というのは、スピードで優劣をつける場面が多い。足が速い、計算が速いなど、ほとんどがスピード合戦。そして、テスト。上の子が、テストで「時間内に終わらないんだよね」と言った時、「それは勉強不足なんじゃない?」と夫婦そろって言ってしまったことがあったが、処理速度が遅いという理由があったのだ。
処理速度が遅い子は、急かされると脳がフリーズしてしまう事が多いので、勉強に苦手意識を持ってしまう子が多いらしい。また、下の子は、「処理速度」が低いため時間配分を立てづらく、LDなどから板書も苦手。集中力が長く続かず、公文等の宿題は時間がかかります。ですが、毎日、時間はかかるものの、きちんとやっているので、テストの点は悪くない。とはいえ、通知表は、板書が苦手だったり、集中力が続かないなど授業態度的な点を含まれるので評価は低いです。
そんな状態も、WISC検査をしたことで、むやみやたらに叱ることが減り、配慮ができるように。「処理速度」が低いという事は、ゆとりをもって取り組ませることがベスト。義務教育の学校も、その子のレベルにあった取り組み方ができる教育システムに変わったら、「知的障害のない発達障害においてですが、特別支援学級など必要なくなるんじゃないのかな」と思う事もあります。
「発達障害」と認めたくなく、心療内科に躊躇する親御さんも多いというネット記事をよく目にします。
でも、子供時代は、医療費も安く、かつ叱る機会も多いので、無駄なストレスが減るなど、親御さんの心が楽になるんじゃないかと思うんです。とはいえ、家族で足並みを揃えられないなどの葛藤(壁)もあるのかもしれません。個人的にはWISC検査後、子どもたちの得意なことを汲み取れるようになったのでオススメしたいです。また、知るという事は、2次障害の予防にもなるかと思います。
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