うつ病で催眠療法(ヒプノセラピー)を受けて父親への抑圧が分かった話
こんにちは。2017年12月にうつ病と診断され、鬱屈とした生活を送っていました。
カウンセラーさんからは「過剰適応」で「甘えが抑圧されている」と言われました。
とにかく自分と向き合うこと、甘えと向き合うことが大切なのはわかったのですが、
自分と向き合うことはとても難しいことでした。
催眠療法(ヒプノセラピー)とは何か
ヒプノセラピー(hypnotherapy)とは日本語で催眠療法と言い、催眠という技術を利用した精神療法の一種です。
催眠とは眠っている状態のわけではなく、ガイアブックスによると以下と定義されています。
イメージを用いることによって自身の潜在意識にアクセスし、隠れていた自分や新たな能力に気づきを与えてくれます。通常ではアクセスできない膨大な記憶のなかに入り、必要な情報をとりあげてくれるのです。
催眠術とは異なり、自身の意識がある中で、療法士の声に従い、「自身で」潜在意識へともぐっていくのです。
うつ病を患っている場合には、必ず心のどこかに葛藤している自分とその体験があります。しかし、本人は気づいていなかったり、忘れようとして気づかないふりをしていたりするのです。
その原因となっている正体をヒプノセラピーが暴いてくれるわけです。
うつ病で催眠療法を受けてみて気づいたこと
私は以下のことを改善するためにヒプノセラピーを2回受けました。
●一次感情を大切にしていないこと(すべき論、自己肯定感が低い)
「~すべき」という考えに捉われていて、自分が「いや」と思ったことでも
「ここでは受け入れるべきだ」と感情を殺していく癖がありました。
完璧主義の側面が非常に強く、自分を抑圧していたわけです。
●頭を使いすぎていること(自意識過剰に反応しすぎていることもある)
周囲から求められている期待にしっかり応えること、完璧にこなすことが私のなかでの満足でした。
なので、とにかく常に頭を動かしていて、それが積み重なるストレスとなっていました。
●人に甘えられない(自分で抱え込む)
どうしても仕事を一人で抱え込んでしまうタイプでした。
人に頼ろうとしても、完璧にこなしたい自分がいたのでそわそわしてしまいます。
また、友人関係でも腹を割って話すことが苦手でした。
なにかごはんをおごってもらっても罪悪感ばかりでしたし、自分から遊びに誘うことはなかなかできませんでした。
失敗したり、ダメな自分を見せたくなかったんです。
受けてみて知ったのは、どれだけ親を愛していても「甘え足りないことがあること」です。
私の中で一番甘え足りてなかったのは父親に対してでした。
たしかにここ数年不仲でしたし(いまは仲が良いのですが)、子供にそっけないところがあったのですが、
「遊園地に連れて行ってほしいのにかまってくれない」父親に対してものすごく不満を抱いていたみたいなんです。
ヒプノセラピーでは幼き自分に対して、自分自身で甘えを克服していくのです。
できなかったこと、甘え足りなかったことをイマジネーションを通して体験していきます。
「よくがんばったね」「我慢して偉かったね」と自分自身を認めていく作業でした。
ヒプノセラピーを受けてからパーソナリティレポートにおける完璧主義の傾向も少し弱まっていました。
仕事に求める欲求において「完璧な仕事を成し遂げたい」欲求が大半を占めていたのに対して、ほかの項目とバランスの取れた値になっていたのです。
いまでは平然と友人にたかりますし(これはこれで問題ですが)、少しばかりか余裕も出てきたように思います。
もちろん、ヒプノセラピー以外に自己分析やカウンセリングを受けていたという要素も除外しきれませんが。
まとめ
ヒプノセラピーはうつ病の症状に対してアプローチするというよりも、
うつ病的性格に対してアプローチをするものです。
病気のいかんに問わず、どなたもお持ちの生きづらさは少なからず和らぐと思いました。
興味があれば、一度ヒプノセラピーを受けてみることをおすすめいたします。
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