理系大学生活

キャンパスライフ、それは興味深い講義に、緑あふれるキャンパス、友人との食事やお出かけなど、毎日が充実した日々を過ごせるモラトリアムの期間。それを楽しみにほんの数ヶ月前まで勉強をしていた。

朝、5時15分に目覚める。一限は8時50分に始まるが、通学に時間がかかり、この時間に目覚めなければ間に合わない。まだ布団に埋まっていたい衝動に抗いながら、体に鞭を打ち起き上がり、朝ごはんを食べる。ZIPのスタートを見届けた後、歯を磨き、家を出る。朝の冷たい空気に当たりながらペダルを漕いでいると自然と目が覚める。しかし、電車に乗り、不規則な揺れに身を任せてるうちに、また眠くなり頭が落ちる。なるべく電車内では本を読むようにしているが、朝は本を落とさないようにするだけで大変だ。最寄駅に着いた後、20分程度歩き大学に着き、この間に目が再び覚める。教室に入ると、多くの人が隣の人と談笑し、何かで盛り上がっている。僕は空いてる席に座り、授業開始を待つ。時々、隣の席に知り合いが座り、少し話をするが、気が合うわけではない。お互い一人なので、お互いを利用し合い、ぼっちを回避している。お昼になると、食堂に行き、丼を食べる。食堂では私語が禁止であるため、ほとんどの人は会話をしない。そのため、一人であっても、まったく浮くことはなく過ごせるので快適である。午後の講義が始まった。退屈だ。新たな定理を紹介し、それを証明する。それの繰り返し、教授は、チャイムがなるまでそれを続け、チャイムが聞こえると帰っていく。グループワークのある講義もある。そこでは班で話し合い解答を求める。班行動ともなれば、必然的に話す機会ができ、ワイワイと問題を解ける。LINEを交換し、仲良くなったところで、講義が終わる。そしてそれと同時に班という繋がりも終わり、各々の同じ高校の人や、友人が集まり、帰っていく。自分を迎える人も、自分が迎えに行く人も居ないので、ただ1人で教室を出ていく。空きコマや、全ての講義が終わったあとは決まって図書館に行き、課題を終わらせる。図書館は、コロナ禍など関係なく、私語をしている人はおらず、快適に過ごせる。それが終われば帰宅するのだが、この時点でほとんど触っていない僕の携帯には既に充電が20%を切ったお知らせが入っている。このスマホは中学1年生の時に買ったもので、今では化石となっているiPhone6である。モバイルバッテリーを使い切って何とか1日生活出来るレベルだ。実は最近はここで帰宅しないことも少なくない。サークルの新歓に参加しているからだ。過度に優しい先輩達にお膳立てをされながら、イベントを楽しみ、そこで出会った1年生と交流している。しかし、残念ながらなかなか友達は出来ず、知り合いばかり増えていく。知り合ってはいても、同じ学部では無いので、教室で話すことはない。

これがつい先日までの出来事である。4月を過ぎると新歓期も大体のサークルで終わり、入サーすることになる。いくつかサークルに入り、その各々で友達と呼べるかは分からないが、楽しく話せる知り合いが出来た。とても嬉しいことであるが、未だにクラスに気の合う友達がいない。一人で教室に行き、静かに退屈な講義を受ける。しかし、これでも良いのかもしれない。話せる人が居ない訳では無いし、困ったことがあれば知り合いに聞くことは出来る。今後クラスに友達が出来るかは分からないが、出来なくても、これが高校までとは違う、新しい僕にとっての大学のクラスとの関わりなのかもしれない。




すいません、なんだかんだ忙しく、投稿し忘れてこれを書いてから2ヶ月ほど経ってしまいました。




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