「怖くないですか?」(上)
“教えない授業”
「怖くないですか? そういう授業をするのは」 …そう、久しぶりに聴いたことばです。先日、身近な先生からこの言葉を投げかけられました。そう、そこで思い出しました、ここに来るまではよく訊かれた言葉でした。これに対しては、「“怖い”ということはありません」と断言できます。
“アクティブ・ラーニングの守護神”
一昨年度、担当クラスの生徒のみなさんからいただいた称号がこの“アクティブ・ラーニングの守護神”です。ある意味、生徒から期待されていると感じたものでした。
いくつもの演劇的手法やジグソー法、KP法などさまざまな方法を組み合わせて進めてきました。以上のことに関しては、特に演劇的な手法に関しては、獲得型教育研究会を中心として、学び始めてから20年以上になります。その経験と手に入れた手法の多様さから、授業などにおいて、どんなときでも、まだまだ他の手法がある、いつでも進め方を変えることができるという気持ちの余裕ができて、安心して挑戦してきたものと感じられます。
生徒主体の対話的で協働的な授業を進めるにあたって
授業の開始時には、この授業の目標や進め方の意味合いについて、きっちりと説明をするようにしています。さらに、授業の中において、できるだけアンテナを高く保って、生徒の様子を常に観ながら、また、各授業終了時には、頻繁に生徒の感想や希望を聴きながら進めています。そして、そこで、疑問や不安がみられるようであれば、すぐに授業の展開を変化させていきます。
目指すところは…
勤務校のパンフレットの初めに、“グルーバルリーダーを育てる”とあるのです。ぼくは、その目指すところに合わせてどのような授業を行うことが相応しいかということを常に考えています。「グローバルかグローカルか」は問わないとして、リーダーとなる資質を育てるためにはどうすることが必要なのか、それは、まさか、覚えることや解き方をはじめとしてすべてを教え込んでしまうことではないでしょう。学ぶ場を創り、自分で考えること、考え方やその入り口を提示することを勧めることが大切なことでしょう。そのために、“学びの場のデザイナー”として、これからも学び続けていきたいと思っています。
自信をもって、いい場を創るために、これからいっしょに学んでいきませんか?
続く……
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