#1 じゃあね。
30days challenge。
30日間同じことを欠かさず繰り返すことで、それを習慣にしようというもの。
とりあえず、何度挑戦してもダメだった日記に挑戦してみようと思います。
あえて、公開される形でやるのは、人の目を気にしたうえで伝わりやすいようにするため。
頑張ります。
阿佐ヶ谷からの帰りの電車。
隣に座っていた二人組の男女の女性の方が最寄駅についたらしく、男性と次の予定をぼんやりと決めつつ、別れの時を迎えていた。
「ゼミでまた会えるでしょ。夏とかは時間取れるし。じゃあね。」
言葉はそれだけだったけど、女性は電車を降りた後もおどけながら、男性に手を振り、男性はそれをスマートフォンで録画していた。
彼らはまた会えるのかな。
そんなことを考えながらその光景を見ていた。
「じゃあね。」
と言いながら、次の予定も話をしていたけれど、その”次”がくる保証はどこにもないのに。
とは言いつつも、日本はボケられる程度には平和なわけで、基本的には彼らはまた夏頃におどけながら手を振って
「久しぶりー!」
と、一粒の涙程度の再開を果たすのだろう。
ただ、よく言われるように、別れは唐突に訪れる。
それは、死別だけではない。
例えば、何かの拍子に男性が女性にひどい態度をとったとして、そこから関係を修復できなかったとしよう。
そのとき、二人には別れが訪れる。
そのきっかけは本当に些細なことかもしれない。
恋愛事情やら飲み会の席での下ネタやら。
なにがその別れのきっかけになるのかはわからない。
だからこそ、唐突なのである。
そんな、別れが僕はこわい。
自分のしてしまったことで、その人と二度と会えなくなってしまうのは堪え難く苦しい。
失礼な話だが、死別の場合は僕がその人を殺してしまわない限り、僕が罪悪感に塗れることはないだろう。それこそ、本当に苦しむのだろうけど。
でも、自分の行為の結果としての別れは、自分に非がある。
自分が全ての責任を負う必要はないにせよ、それでも
「あのとき、ああしておけば」
という後悔に襲われるだろう。
だからと言って、できることは気をつけることだけ。
普段から相手を思いやって、自分がされて嫌なことはしない。
そうしていくしかないように思う。
それでも、自分の都合をどうしても優先させてしまいたくなる時がある。
そんな時は、破綻の不安と欲求との間でもがき苦しむのだと思う。
自分を満たすことと、他者を尊重すること。
そのバランスって本当に難しいけど、そのバランスが崩壊した時に、別れがくるのだと思う。
少なくとも、春くらいは、出会いの季節でありますように。