好きな曲ベスト3に入る
今、娘が弾いている曲がハイドンのピアノソナタ 変ホ長調 Hob.XVI:49。
この曲について、と、この曲を弾いている人のことについて
書いたような気がするのだけれど探せないので
また書いています。
沢山noteを書いている方、前にこれ書いたっけ?とか
確認して書いているのかしら。
何度も同じ話をしてしまうようにnoteでも同じ記事を書くことって
たぶんあるんだろうなあ。
人に同じ話をしたら「ああ、それね」っていう顔をされるので
「前に言ったんだね・・」って気づくけれどnoteは一方的だから
気付かないもんなあ。ま、いっか。
娘が弾く古典のソナタを選ぶ時に、ずっとピアノの先生は「ハイドンがいいと思う」と言っていた。でも、娘も、主に私も「ハイドン??いい曲ある?」と心の中で思っていたので、よく聞くモーツァルトで挑戦しては「だから音が合わないんだって」と何度も突き返され、そしてベートーベンを弾く・・ということを繰り返していた。ベートーベンは音は合うのだけれど
苦悩?なにそれ?しょっぱいの?みたいな中学生なので
なかなか深みを出すことができずにいた。
今年の夏のコンクールで先生が選曲した曲を素直に弾いたら
見事にはまって「この人に合う曲、ってこーゆーことなんだね」と
親子で知りまして、改めて「先生すごいわ✨」となりハイドンを弾くことにした。私はとにかく色んな曲を聴くことが苦ではなく、よその子供のための
曲まで選んでしまいたいぐらい「選曲」が好きなものだから
ハイドンももちろん色々聞いた。
その中ですんばらしい曲を見つけた。
曲も素晴らしいけれど弾き手が本当に素晴らしい。
って、ここまで書いて、やっぱりこの話書いたな、しかも動画もアップしたなって思い出してるけれど、なんて記事に書いたかを検索できず
そのまま突き通すことにする。
娘がこの曲を弾くようになり、彼女も好きになったみたいだけれど
私の好きさには敵わないと思う。
この曲自体の明るくて跳ねてしまうような曲想も良いけれど
じゃあこの曲だったら誰が弾いてもいいか、というとやっぱりそういうわけではない。今年のピティナというピアノコンクールの最上級が特級というクラスで、主に音大生とかプロ級の人が受けるクラスの課題曲になっていた。
そのコンクールは予選段階から動画で見ることができるので色々な人の演奏を聴いたけれど、確かにみなさん上手い。「ここで音色の変化あり。ふむふむ」とか「ああ、ここはこういう跳ね方ね」って一体どういう立場から聴いているのかもはや自分でもわからないけれど、とにかくこの曲を何度も聞きすぎてしまったので細部まで違いがわかる女になってしまったのだ。
で、聴くけど「いいね」とはあまりならない。もしこの人たちの演奏を先に聴いたなら「この曲にしなよ」と娘にすすめることはなかったと思う(大分失礼なことを言っているのは承知)。
で、ある男性の演奏を聴いた瞬間「なにこれ。こんな素晴らしい曲ある??ハイドン、やるじゃん!」と衝撃を受けたのだ。
ホロヴィッツとかブレンデルとかも弾いているし、それはそれでステキなのだが私はこの男性の演奏が好きすぎてたまらない。
で、好きすぎるから、娘の演奏に対して意見を求められるたびに
「あなたはここをこうやって弾いてるけど、この人(私が好きな演奏をする人)の演奏ではこうやって弾いてるよ。
ああ、私ほんっとにこの曲好き。そしてこの人の演奏が好き」って毎回付け足してしまうほど大大大大好きなのだ。
で、先日も「もう私この曲好きすぎて。好きな曲ベスト3に入るわ」と言ったら「え、他の2曲なに?」と聞かれた。
ふと聞かれて「そういえばなにかなーーーー」と考えた。特になかったかも?とか考えたことなかったな・・とか。
その時々で「この曲大好き!」と思うことはある。娘が弾く曲がやっぱり多い。だって死ぬほど聞くから。娘の演奏自体も聞くし参考演奏だって娘の100倍は聴いていると思う。しかも色々な人の演奏を聴き比べするのが
私の趣味だから「この人のここが良い」とか「この人のテンポは取り入れてはいかがか」など言えるぐらいだ。言っちゃだめだから言わないけれど。
本は読み終わったあとに「ぼーーーーっと」してしまう本、
現実から引き離されてしまうものが好き。
音楽もその旋律を聞いた瞬間に立ち止まってしまい、現実から自分がいなくなってしまうような音楽が好きって考えたら
バッハのG線上のアリアは入るなと思った。
となると、このハイドンのソナタは「今は」大好きだけれど
今後も「立ち止まってしまうほど」好きかと言われるとわからない。
でも、どの箇所をとってもかわいくておしゃれて茶目っ気があって
ほんとに「ハイドンやるじゃん!」という曲なのです。
ハイドンは交響曲でも「終わったと思うでしょ??でも終わってないのーーー!」みたいなすごい長い休符がある曲を作ったらしく
あんな顔(?)して実はオモシロおじさんなのかもしれません。
そんなピアノソナタをめちゃくちゃ上品に、かつ、かわいらしく
弾いてるこの人の演奏、ほんっと素晴らしい。最初の一音で
私は腰の力が抜けるほど。
空に向かってブランコを漕いでるような気持ちになるので
画像はブランコの画像です