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ブルグミュラー

昨日、娘が行っているピアノ教室で行われるミニコンサートのリハーサルがあった。「ブルグミュラー」の曲縛りで行われるコンサートで
ソロあり連弾あり二台ピアノあり、合唱、ソルフェージュクラスによるアンサンブルあり、ジャズバージョンにアレンジされた演奏あり。
ブルグミュラーの練習曲は25と18のバージョンがあるが
今回は25。ピアノを習ったことがある方なら耳なじみの「素直な心」
「アラベスク」「バラード」「貴婦人の乗馬」などが演奏された。

娘が2年生の時にバラードを弾いてコンクールにでて、その時は同級生のりなちゃんは銀賞でうちの子供は奨励賞だったな、とか
その時からしばらく「奨励賞ばっかり集めてたな」とか「奨励賞10個集めたら銅賞にならないかな」って思うぐらい奨励賞多かったなとか
貴婦人の乗馬を弾いて出たコンクールでも予選どまりだったなとか
あの時は何がダメだったかわかんなかったけど、なーーんも考えないで弾いてた時代だからそりゃダメだよなとか
ソルフェージュのアンサンブルでカスタネットたたいいてる小2の男の子がびょんびょん跳ねてたたくから、横のお兄さんにどんどん迫って行って
めっちゃオモシロすぎ、とか
中学生の姉弟が演奏する前に挨拶して、姉がふざけて弟に抱きついて弟逃げる、みたいなコントをやって「中学生姉弟の戯れ。私のツボすぎ❤」と思ったり
色々思うところあって楽しかった。

娘が習い始めて、バーナム、プレインベンション、ギロックの小曲を弾くようになり、次はブルグミュラーになってちょっと嬉しかったり
その次はソナチネや簡単なソナタになって更に嬉しくなって
今や「一体どうやって弾いてんの?」みたいな曲を弾く娘を見て
このブルグミュラー時代があっての今の娘なんだよなあと感慨深かった。

上述のように奨励賞ばっかり集めていた時代にコンクールの講評を言ってくださる先生が「コンクールの結果で一喜一憂しませんように。ピアノは中学校、高校生になった時に飛躍的に伸びます。今はその礎を築いているんだと思って楽しんでください」とおっしゃってて
娘は横で寝てたけれど私は「そうなのね✨中高生か!まだまだだけど楽しみ❤」と思って聞いていた。
今娘が中学生になり「あの時想像もしなかったような曲を弾いてます!」と
あの時の先生にお伝えしたいなあと考えながら昨日のリハーサルの時間を過ごした。

先生がいつも「もうこれ以上大きくならないで😿」って言うけれど
その気持ちはとってもわかって、早く大きくなって色んな曲を弾いてほしい反面、大きくなる=卒業が近づくわけで
気持ちが相反する場面がある。

そのリハで感激したこと。これを書きたかったのに脱線しまくった(笑)
娘が習っている先生は「楽譜が読めてピアノが弾ける」がゴールではなく
「美しい音で音楽を楽しむ」を目指している(って教室のHPに書いてあった)。
実際、この教室の発表会を初めて聞いたとき、そのレベルの高さにも驚いたけれど皆さんとにかく「音をよく聴く」そして「美しい音を奏でよう」としていたことに一番驚いた。娘が習い始めて半年ぐらいで発表会に出たけれど、その前から娘のピアノを聞いていた友人も発表会に来てくれて
娘が弾いた一音目を聞いたときに「音かわった!」と言った。その友人もすごいなと思ったけれど。
そうやっていつもおっしゃっている先生が昨日初めて人前で曲を弾いた。
もちろん娘のレッスン時に「こうやって弾く」と言って模範演奏はしてくれるけれど「演奏します」と言って演奏したところを見るのは初めて(以前はよくしていたみたいだけれど)。同じく講師の娘さんとの連弾で
低音部を弾いた先生の音は「弦??????チェロ????」みたいな
それは深く静かで上品で、本当に美しい音だった。
もう「え?え?え?」ってなって周りをきょろきょろしたくて、隣の人に
「先生の音すごくね?????」と言いたくて仕方がなかった。ぐらいすごかった。

帰ってきてからリハの感想言い合いをLINEグループでしたら
友達が「先生の音やばかったね。どこかで弦が鳴ってると思って聞いた」と言っていた。やっぱりーーーーー✨

本当に素晴らしかった。先生だから気軽に「先生の音すごいっすね!!」とか言えないことが残念だけど(口の聞き方!)心の中で改めて
「尊敬❤」と思った。娘も「やばかった・・・」と言っていた。さすが語彙力が中学生。

もう一つ。
高校3年生の男子がリハの後に行われるレッスンの為にきていた。
この男子に限らず教室の高校生は先生の厳しいご指導の元
成長してるからほんっとによく働く子供たちで
かつ、おばさんのあしらいがとても上手い。私たちおばさんに話しかけられても嫌な顔一つせず話に付き合ってくれるし
面白い噂話とかも提供してくれる。なんなら彼らがおばさんみたいなのだ。
で、その男子が今年卒業で、卒業時の発表会で弾く曲というのは
やはりスペシャルなものになる。壮大な曲を弾く子もいるし、超絶技巧的曲を弾く子もいるけれど、この男子はあまり練習しないから
壮大な超絶技巧は残念ながら弾けない。それで「僕、何弾いたらいいですかね」と世間話程度に時々話をしていたのだが、私、人の曲を選ぶのがすごく好きだから「この曲は?あの曲は?」と提案していた。
そしたらその男子のお母さんが「家に帰ってきてスギさんが僕の曲を
色々考えくれるんだよ、すごくない?と話してたよ!」と教えてくれた。

その男子が「隣いいですかーーー」となついて寄ってきてくれたことがとても嬉しかったです♡

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