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気分良く生きるための神経可塑性(2)認知と行動のバランス


第31回


僕は、日常生活で悪いイメージを持ち嫌な感情になったら、1人になれる場所で悪いを感情を吐き出し、最後に良いイメージに変換して良い感情に切り替えることを実践しています。上手くいかないことの方が多いんですが😅

今回は、脳神経シナプスが強化されると言うお話しの中編です。



悪いイメージを良いイメージに変換するプロセスは、認知行動療法(CBT)の一部として知られています。CBTは、否定的な思考パターンを認識し、それをより現実的で肯定的なものに置き換えることを目指します。この方法を繰り返すことで、脳内のシナプスが再配線され、良いイメージや感情を引き起こす経路が強化されます。


具体的には、脳内のニューロンは頻繁に使用される経路を強化する傾向があり、これを「シナプスの可塑性」と呼びます。
習慣化する方法として、論理情動行動療法(REBT)があります。
REBTとは、認知行動療法(CBT)の一種で、特に非合理的な信念や思考パターンを変えることに焦点を当てています。

REBTの基本的な考え方は、出来事そのものが感情を引き起こすのではなく、その出来事に対する私たちの信念や解釈が感情を生み出すというものです。


REBTのプロセス
出来事の認識(Activating Event):
まず、感情的な反応を引き起こす出来事や状況を特定します。

信念の認識(Beliefs):
その出来事に対する自分の信念や思考を認識します。これには、非合理的な信念(例:「私は失敗するに違いない」)が含まれることが多いです。

結果の認識(Consequences):
その信念が引き起こす感情的および行動的な結果を認識します。例えば、非合理的な信念が不安や自己否定を引き起こすことがあります。

信念の調節(Disputation):
非合理的な信念を論理的に調整し、現実的で合理的な信念に置き換えます。例えば、「私は失敗するに違いない」という信念を「私は努力しているし、失敗しても学びの機会になる」という信念に変えることができます。

新しい効果(New Effect):
新しい、合理的な信念が引き起こす感情的および行動的な結果を体験します。これにより、よりポジティブで建設的な感情や行動が生まれます。


例えば、プレゼンテーションへ臨むとき「失敗するに違いない」と思っている場合

出来事: プレゼンテーションの準備。

信念: 「失敗するに違いない」。

結果: 不安、ストレス、自己否定。

信念の調節: 「私は準備をしているし、失敗しても次に活かせる。完璧でなくても価値がある」。

新しい効果: 自信、安心感、前向きな行動。

このように、REBTは非合理的な信念を現実的で合理的なものに置き換えることで、感情的な健康を改善し、自己効力感を高めることができます。


悪いイメージを良いイメージに変換し、良い感情で締めくくることを繰り返すと、脳はその新しい経路を強化し、自然と良いイメージを持つようになります。これは、ポジティブな思考や感情が習慣化されるプロセスです。
さらに、この方法は自己効力感の向上にも寄与します。


また来週!

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