帯状疱疹の記録

帯状疱疹にかかった。
ネットで検索すると、50代以上がかかりやすい病気と書かれていた。僕はまだ30手前だ。
免疫機能が低下していることにショックを受けつつも、また20年後ぐらいになる可能性も考えてnoteに残す事にした。
50代になって、また帯状疱疹がかかった時にこの投稿を読み返したらどんな気持ちになるか楽しみだ。


少し前から右脇の下あたりにズキズキする感覚があった。ズキズキと言っても、多少違和感がある程度だった。
見た目も特に変なところがないので筋肉痛かと思い、腕を回したりさすったりして放置していた。

痛みが1週間経っても収まらず、さすがに何かやばいような気がしてインターネットで「右脇の下 痛み」と検索。
大ざっぱすぎる症状だからか、筋肉痛から乳がんまであらゆる可能性が出てきて急に不安な気持ちでいっぱいになった。

病気だけでなく怪我の可能性もあるし、とにかく不明な痛みという状況がものすごく嫌で、内科に行く。
「すみません、1週間ぐらい前から右脇の下?あたりが痛くて。外傷は無いんでとりあえず何が理由で痛んでるのか知りたいんです」
僕がそう言うと、医者の先生は僕の右脇下辺りを触診してくれた。
第6肋骨あたりに痛みが集中していること、深呼吸では痛みが強くならないことを確認すると、レントゲンを撮ることになった。
撮影後にまた先生と話をする。
「痛んでる箇所を見てるんですけどね、ここ。この第6あたりだけど、見る限りひびはなさそうだし怪我では無さそうですね」
「そしたら何が理由なんですかね?」
「うーん、見た目に出てない痛みだと筋肉痛とか考えられますので、ひとまずロキソニン出します。で、まだ痛むようであればCTスキャンしてより細かく見ていきましょう」
お大事に、という言葉で診断は終わり、結局何が起きてるのか分からないままだった。

ロキソニンを出しますと言われたが、実際に処方された薬は2種類。
ロキソニンと胃薬。食事の度にロキソニンを飲むと胃に負担がかかるので和らげるために胃薬も飲んでいた。


今まで悩んだ事のない箇所の痛みは、不安な気持ちで一杯になる。
入院や死ぬ事まで考えて、毎食「好きに食事を選べるのは最後かもしれない」という気持ちになり、控えてた揚げ物をガンガン食べ始めた。

ケンタッキーのてりやきツイスターとチキンフィレバーガーの組み合わせが特に美味しい。
ツイスターの生地のもちもち感とてりやきのジャンクな味の濃さはたまらない。
そこから、口の中に満たされた味の濃さを、チキンフィレバーガーのオーソドックスな味わいで落ち着かせて締める。
コーヒーを飲む時間が作れればなお良い。

このセットがあれば最高なのに、単品同士でしか注文できない。
ちょっと高いけど、明日からおかゆしか受け付けない可能性を考えると気にしていられなかった。

ロキソニンの効果なのか、発熱は無く痛みは抱えながらでも仕事は出られる状況だった。
痛みに関して書くと、薬を飲んでから5時間ぐらいは和らぐものの効果が切れると今までよりちょっと痛みが強くなって返ってくる感覚。

内科に行ってから数日経った頃、右胸の下と背中が腫れていた。
すぐに再度病院にかかる。今度は皮膚に症状が出ているので皮膚科。
先生に今までの状況を全て伝えて症状の箇所を見せた。
「帯状疱疹ですね」
さらっと診断された。そこからは優しく帯状疱疹とはどのような病気かを説明してもらった。
食事の制限は無し。コーヒーなどカフェインを含む飲み物も禁止されていない。ただ投薬治療になる関係上お酒は控えるように。
また、原因は水疱瘡のウイルスと同じなので、免疫のある大人は大丈夫だけど、水疱瘡にかかっていなさそうな子供には近付かないよう気を付けて下さいと注意を受けた。

「あと、薬を処方しますが体の痛みは無くなるわけではありません。今あなたの体はウイルスにかかり、すでに神経が傷付いてる状態です。これ以上ウイルスに傷付けられるのは防げますが、既に受けたダメージは回復を待つしかありせん」
といいながらメモ帳に大きな波と小さな波を書いて、何もしてなかったらここまで痛むのを、ここまで下げるだけですと小さな波をペンで指した。

ロキソニンを飲んで少し痛みが和らぐ事を伝えると、うちも出しましょうと処方箋にロキソニンと胃薬が加えられた。
今回、処方された薬は以下の4種類。
・帯状疱疹のウイルスに対する薬
・ビタミン剤
・ロキソニン
・胃薬

多すぎる。それに、毎食後飲むやつと夕食後のみ飲むもので分かれている。
おじさんあるあるで薬をどれ飲めば分からないって聞いたことあったけどこれは混乱するだろうな。

面倒な気持ちで薬局に行く。
出して頂いたお薬は1週間分で約6000円だった。免疫弱らせると時間も金も飛んでいく。

相変わらず痛むけど、ジクジクとした火傷のような感覚で働けないほどではない。
医者からも仕事に支障は無いと言われたので薬を飲みながら出勤する。

ひとまず今日はベッドで痛みに耐える。
食事制限がないのが少し救いだ。

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