三十文老人会
文芸サークルのOBで作る本の企画に参加させてもらった。今週末、完成した本をもらう。
寄稿した他の人の文章は提出段階のデータで読んでいたけど、やはり紙に印刷された状態で手元に置いておきたい。
「人生について」という大きなテーマで提出された作品はどれも読み応えがあったし、自分の文章も褒めてもらえて嬉しかった。
大学に入学したての批評会(みんなが書いた作品をみんなで批評し合う会)に行き始めた頃は、ここまでしっかり創作をすると思っていなかった。
そもそも文芸サークルに入るつもりは無く、高校の時に入っていた放送部の流れで映像制作、もしくはたまにやるゴルフのサークルかオタクサークルで友達を作れたら楽しいな、ぐらいに考えていた。
入る事になったきっかけは大学に入学する少し前に、マンガが好きだからという理由で本屋でバイトし始めた頃。
休憩時間にたまたま被った人がアフタヌーンを読んでいたのが珍しくて、マンガ好きなんですねと話しかけた。
たしかその時げんしけんの話をした気がする。
中学生の時に塾の友達に勧められて読んだものの、話せる人がその友達以外にいなかったのでめちゃくちゃテンションが上がった。
他にも、今まで自分から周りに勧めて読ませていた漫画家の名前を挙げたら普通に知っていたり、こんなに自分と趣味の範囲が被る人がいるのかと嬉しくなった。
そこから色々話す中で、その人が同じ大学の先輩だったことが分かった。
「マンガ好きな人超いるから、来なよ」と、誘ってもらったのが今の文芸サークルだ。
新歓コンパに行ったら本当にマンガ好きな人が超いた。
文芸サークルの前に行ったオタクサークルの新歓で、みんながカードゲームをしてる輪に入れず1人でチャンピオンREDを読んでいた時に感じた孤独が嘘みたいだった。
初めて書いた作品は、文章制作のルールを全く守れていなくて赤ペンで大量に直しが入ったのを覚えている。
記号の後は一文字空けるとか、「」の最後は句点を入れないとか基礎の部分から教えてもらった。
みんなの書く作品を読むのも楽しかったけど、自分の書いた文章について批評される時は特にワクワクした。
好きな事を好きな長さでぶちまけただけなのに、しっかりと読んでもらえた上で直接感想をもらえる。
ただ、批評会には何人くるか分からない。
より読んでもらう為に設定とかタイトルで引っ掛かれ! と思いながら書き上げてそれが褒められた時は興奮する。
真面目に文芸創作する人はそんな会無くても勝手に書くのかもしれないけど、僕みたいな偶然が重なって始めた人間には書く為の良いきっかけになった。
自分の思い付きや出来事を外に出す手段が出来たのは本当に助かっている。
これからも書き続けていきたいし、友達や先輩の文章も読んでいきたい。
そんな事を思いながら昔のデータを漁っていたらサークルのHPに載せた自己紹介が出てきた。
当時のページは残ってないので記念に再掲。
好きな作家、作品:
山口貴由、特に『覚悟のススメ』『蛮勇引力』『衛府の七忍』
道満晴明
G=ヒコロウ、特に『みんなはどぅ?』
筒井康隆
星新一
島本和彦
森薫『シャーリー』
文芸以外で影響を受けた人、作品:
トップをねらえ!
トップをねらえ2!
プリパラ
真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ
バックトゥザフューチャー
MOSAIC.WAV
自己紹介:
面白い人がいるな~くらいのノリで入っていい感じに楽しく活動しています。クラシカルメイドと変身が好きです。
書いた作品:
2015年春号 アフターズ
2015年夏号 撃砕鉄鬼ガルマルム
2015年秋号 サンセットティータイム