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アイ・ライク・ムービーズを観てきた
娘は冬休み明けから塞ぎ込み、落ち込んで話さなくなりました。
進級に向けて必要な単位を数えてみたところ、1科目だけ3学期に15単位を取らなければならないことがわかりました。
週に4日は通いたいところ。
これはキツイ。
そして案の定始業式もそのつぎの日も行けませんでした。
これは進級難しいかもしれないなあと思いましたが、行けないなら仕方ない。
だって行けないんですもん。
引き込もってほしくないので、1人で行こうかと思っていた映画に誘ってみると、行くと言いました。
しまった。
これはカケですよ。やばい。
だってこの映画は、理想と現実の狭間でもがき苦しむ、社交性がなく人間関係がヘタクソで不器用な高校生の青春映画だからです。
結果
控えめに言って最高の夜でした。
主人公のローレンスの自分本位な子供っぽさとか、清々しいまでに思春期っぽいわ。
これからバイトを始める娘はたくさんのシンクロがあって身につまされたり、いやでもあれはひどいでしょと言ってみたり。
ガンバレヨ。
お母さんもお母さんで思春期息子の対応としてどうよっていうところも多々あり。
言っちゃいけない事も口走ったり。
身につまされつつ、いや私ここまでじゃ…
ガンバロウ。
そして苦しむローレンスとお母さんのとあるシーンで私の涙腺が決壊しました。
だってそれは娘と私だったから。
子供に元気に生きて欲しくて、母は必死なんです。
みんな必死なんです。
ローレンスのバイト先の暖かさも胸にしみます。店自体もちょうど年末に地元のレンタルDVD店が閉店したのも相まって一際懐かしい。
ローレンスは家族にも友達にもバイトにも不満ですが、お母さんも唯一の友達のマットも、ビデオ店の仲間も、みんな居場所になってくれている。
ローレンスには、居場所がある。
選べない事はいつだってあるけど、居場所があるって不登校児の親としては物凄く恵まれていると思ってしまいます。
ローレンスも段々と気付いて行くのでしょうが…
それにしても欧米人の自己主張強めなところは本当に毎度参考になります。
娘よ、気にしすぎはほどほどに。
見終えると、私も娘もなんだか晴れ晴れ。良かった~と言いながらたくさん感想を言い合い、現実の問題も将来の希望も、色んな事を前向きにおしゃべりしながら帰路に着いたのでした。