(19)CTとMRIってどう違うの?
術前・術後と、それぞれ何回かずつCTとMRIという2種類の検査がありました。どちらも素人目には同じように見える白黒の映像。どういう使い分けなのかよくわからないまま、言われまま朝食を抜いて検査に臨み、ああ、今日は身体がカッとする点滴があるほう/ないほうなのかーとボンヤリ思いながら検査台に横になるだけ。
でも自分の身体のことだし、もう少しわかっておきたくて、前回の検査で先生に教えていただいてメモしてきました。本当にざっくりしたメモですが、こちらでご紹介したいと思います。
CTは精密なデータがとれる。ただしそのぶん被曝量が多い。なので、どうしても必要な場合は別として、年に1回とか2年に1回とか、若い人はとくに間隔をあけて実施したい検査。肺への転移を診るとか、膵臓癌になっていないかも、CTが頼りになる。
MRIは磁気による検査。造影剤を点滴するのはこちら(造影剤を点滴すると肺→陰部→指先と、身体がカーッと熱くなって怖い)。CTに比べれば画像は粗いが、嚢胞の検出率が高い。肺は撮れない。
こんなふうに違う特徴があるので、両者を適宜とりまぜて診ていくのだそうです。私はこの1年間でそれぞれ4回ずつくらいやっているかも(うち1回ずつは最初に診てもらった地元の病院)。
この話を聞いたのが9月末のこと。次の通院は12月。だんだん間隔があいてきました。手術をしたのがもうだいぶ前のことみたいな気がします。
でも手術のあとは、いまだにときどき傷跡がベタつくときがあるし、背中が痛むときもあります。9月末の時点でも、やっぱり先生も「雨の日は古傷が傷む、というようなことはありますね」とおっしゃっていました。まだしばらくは手術の影響と付き合いながらの暮らしになるようです。
そういうわけで映画なんかでお腹に何か刺されるような描写があると、なんかすごいリアルに自分の身体のこととして想像できるようになってしまいました。麻酔して!痛み止め!ってなる(笑)。
あと手術で腫瘍をとって絶食して、退院後も食が細くなったので、病気の前は全然減らなかった体重が一気に4kgくらい減りました。久しぶりに会う人に「痩せた?」と声をかけられることも。先方に悪気がないのはわかっているので、軽い感じで「じつは病気で手術したんだよー」と話しています。
病院食で、1食に必要なボリュームとエネルギー量ってこんな感じなのか!と身をもって知ったのも大きいかも。普段は食べ過ぎていたのだなと思って、腹八分を心がけています。病気をきっかけに、より健やかになれたらいいな。転んでもタダでは起きぬのだ~!