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千住の観察記

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江戸東京・千住のまちの空間構造を観察する手記。 通りや路地、古い建物などでつくられるまちの雰囲気や“らしさ”の本質を、ぼくの目が語ります。
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2020年8月の記事一覧

千住のコンポジション 〜 序 〜

千住のコンポジション 〜 序 〜

ぼくの目は、地図と頭の中にある千住を行ったり来たり。

江戸時代、千住は宿場町。江戸四宿のひとつとして栄えた。1625年に建設され、日本橋から2里(約8km)に位置する初宿。日光道中、奥羽道中へ続く江戸の北の玄関。たくさんの人やモノが行き交う、まさに千住は「通り」のまち。

今、わずかに残る建物や蔵は、その時間をつなぎとめているかに見える。

よく目を凝らしてみると気づくことがある。「通り」に面す

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