『昭和史』にみるリーダーの影響
リーダーは、悲観的に準備して、楽観的に実行せよ。
張作霖爆殺事件と統帥権干犯問題が尾を引いたとする『昭和史』の顛末を読むにつけ、
この言葉の意義を深く問いたい。
そして、歴史の if を問うて振り返らなければ、人は学ばず、同じ過ちを犯すのだということを痛感する。
奢れるものは久しからず。これは古今東西、人間社会にあって不変の真理なのだと実感する。
また、多くの場面で、私怨めいた理屈で、物事があらぬ方向へ進んでいくことが伺える。
たとえば、内大臣や元老といった宮中の面々を「君