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異世界魔王ライフ。第29話。魔王軍の、それぞれの作戦。(前編)
(前回までのあらすじ)
女神の陰謀で、異世界魔王になった俺。
色々あって、(28話まで参照)
俺ひとりで、魔王城で、留守番をしているんだ。
その一方、他の幹部達は、
それぞれの、旅をしていた……。
今回は、そのお話し。
…………絶海の孤島。ビーサンセットの小屋…………
アルファ(以下α)「ふんふんふーん♪」
子供達「おねぇちゃん。出来たよ~。(ニコニコ)」
α「上出来ね!!エラいエラい。(ナデナデ)」
子供達「えへへー。喜ぶかなぁ~?」
α「喜ぶわよ。きっと。
……さて、あと少しで、出来上がるわ♡」
子供達「(ワクワク、ワクワク。)」
アルファは、何かを、作っていた。
…………法教国家。エーベ村。ねこまんま亭…………
ねこまんま亭店主(以下店主)
「もう、そんな、時期なんだねぇ。
月日が経つのが、早いわねぇ。」
ベータ(以下β)「そうですよ……。
早いですよね~。あっという間です。」
店主「こっちは、準備出来たわよ。」
β「私の方は、あと少しで、完了します。
急がないと。」
ベータも、何かを、作っていた。
…………騎士国家。シーズの街。…………
裁判長「久しぶりですね。
オドロキ・ナルホドー氏。」
ガンマ(以下γ)「その名前で呼ぶな。
今の俺様は、ガンマだ。」
コピーガンマ(以下、コピーγ)「そうだぜ。」
裁判長「……しかしまぁ、あなたが双子だとは、
思いませんでしたよ。」
γ「コイツは、俺のコピーだ。」
コピーγ「むしろ、俺様の方が、オリジナルだぜ」
γ「おい。違うだろ(笑)俺様が、オリジナルだ。」
裁判長「本当に、瓜二つですよ。
……それより、コレ。
頼まれてた。例のモノだ。」
裁判長は、ガンマに、何かを渡した。
γ「ありがとう。助かったよ。裁判長。」
裁判長「いやいや。あなたが居なかったら、
私は、えん罪を、言う所。でしたからな。」
コピーγ「お前が、人の役に立つなんて珍しい。
明日は、大雨か?」
γ「明日は晴れだよ。ってか、晴れないと困る。」
ガンマと、コピーガンマは、
裁判長から、地図を受け取ると、
その場を去った。
…………魔王城。地下迷宮。…………
シグマ(以下∑)「もうすぐじゃ。」
コピー魔王(以下、元魔王)「この迷宮は、
一人用じゃ、無かったのか?」
∑「ここは、ワシが、作った迷宮じゃ。
ワシが良ければ、大丈夫じゃよ。」
元魔王「……アバウト過ぎないか、それ。」
∑「それに、一人用なら、
お主も、召喚されなかったじゃろ?」
元魔王「ハイハイ。分かりましたよ。
……で、本当にあるのか?この先に。」
∑「キール様は、
一番奥の、最奥に着く前に、戻ってきた。
まだ、残ってるはずじゃ。」
元魔王「俺様も、引き返したから、
手付かずのはず。だぜ。」
∑「……さて、気合い入れて、行くかのぅ。」
元魔王「そうだな。
手加減は、必要無さそうだな……。」
二人は、迷宮の最奥を目指した……。
…………伝説の島。秘境ジーニアス。…………
森の守護者(以下守護者)
「……なるほど。分かりました。」
レディ(以下女神)『分かってくれて、助かるわ。』
守護者「しかしまぁ、これぐらいの事でしたら、
女神の力で、創造した方が、早いのでは?」
女神『それじゃあ、意味無いのよ。分かる?
苦労して、見つけるから、価値があるのよ。』
守護者「だからって、私の力を借りるのも……。」
女神『何か言った?(ギロッ)』
守護者「……なんでも無いです。(ハァー……。)」
女神と守護者は、森の迷宮を、さまよっていた。
…………法教国家。ナットークアジト。…………
アイリーン(以下白龍)
「……って事なのよ。お母様。」
ジェーン(以下お母様)「……なるほどねぇ。
ずいぶん、厄介な注文ね。」
白龍「ナットークの力で、
何とか、ならないかしら?」
お母様「……アイリーン。
手助けは、構わないけど。
あなたが、頑張って、手に入れないと、
意味が無いわよ。」
白龍「だよねぇ……。」
お母様「私も手伝うから、一緒に探しましょ。」
白龍「お母様。ありがとう……。」
白龍と、お母様は、何かを探していた。
こうして、それぞれが、違う形で、
ひとつの答えを、探し求めていた。
…………魔王城。露天風呂…………
俺『かァー。風呂上がりのフルーツ牛乳。最高。
キンキンに冷えてやがるぜ!!』
一人を除いて。
後半へ続く。
29話。前編 終 制作・著作 ━━━━━ きぃえぁ