見出し画像

半透明な線と僕|1-3|BOKU

 胸に手を当てなくても心臓が激しく動いているのがわかる。善良なホームレスとして刑務所とはかかわりのない生活をしてきたはずだ。何かしてしまったんではないかと、疑心暗鬼に陥り、階段を昇るように、恐怖心が一段ずつ増えていく。

ここから先は

484字

¥ 100

Please donate some money to me because I will need it for traveling which gives me tremendous inspiration to write a note.