TVCMなどの撮影現場でよくあるモニター配線について
撮影助手の仕事の一つで、「モニターに画を出す」というものがあるので、それについて簡単に説明します。
最近一番メジャーなモニターの画出しの工程は、
カメラ → DITベース → モニター
DITベースでは、色調整、テストや本番を収録、再生したり、そのカットで出すことが決定しているテロップを合成したりなどをやります。
その色調整やテロップ合成をしたものを、各モニターで観れるように配線します。配線は基本的にはBNCケーブル( https://www.cabling-ol.net/cabledirect/pdf/bnc-kaisetu.pdf )を使用しますが、最近の主流はTeradek社のBOLT( https://www.camcast7.co.jp/products/bolt-family/ )という無線映像送信器を使用することが多いです。
カメラ → DITベース → モニター という工程を経たモニターに出る映像はDITベースのシステムにもよるのですが、基本的に遅延が数フレーム出ることが多く、フォーカスを確認するモニターやカメラマンがオペレートに使うモニターは、その遅延があると支障が出てしまうので、
フォーカスモニターとオペレートモニターは カメラ → モニター と遅延が無いようにするのが基本です。
現場でのよくある配線図は以下の通りです。
↓ DITの解説はこのリンクが参考になります https://go.sonybsc.com/3Cs/creator5