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あたらしいふるさと

愛、そしてひとしずくの詩情が
ぼくの血液の匂いを変える
すべてのみどりが集まる島で
宇宙のおもて面の色を想像する
うらのないおもてなしが
いまにもぼくのうらがわを形づくってゆく

色、そしてはじまり続ける冒険が
ぼくの血液の匂いを変える
可愛い背中で層をなす雲たちは
それぞれのペースで歩み
雨はコンクリートにしみ込み
地中深くを濡らす
青とピンクの遷移する空間での酩酊

夜、そして沈黙する自然の狂気が
ぼくの血液の匂いを変える
黒い波は酸素を含まない
闇を塗りたくる、静寂の中
いのちを凌辱するようなその目で
ぼくの孤独を突き動かそうとする
では呼応しようじゃないか

海、そして芸術が昇華する沢山の想いが
ぼくの血液の匂いを変える
方舟はもう撤去されたらしい
南瓜は壊れたが
ぼくたちはまだ壊れていない
血の匂いが土の匂いに変わる、そして
この地がぼくの
あたらしいふるさとになってゆく

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