かるく存在する
おはよう、悲しみ
ぼくはちょっと気持ちがよくて
澄みわたる動物になった
恋人たちはするりと別れて
柘榴はポロポロと溢れようとする
こんにちは、無常
見えないものがきこえたら
どんどんおそろしくなっていく
目の前から気配がなくなってしまうと
心音、あなたは誰だ
こんばんは、不能
ずっと夜明け前の穴から見つめている
モダンな脱線のせいで
人の話が聞こえない
人の話が聞こえない
海容でも、なんか、難破する
さようなら、物語
さようなら、物語
完結してゆく整列は、つまらない
完結してゆかない整列も、つまらない
変な笛を齧っている
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