ことばの家出
cakesの武田砂鉄さんと深澤真紀さんの対談。
「草食男子」「肉食女子」ということばを生み出した深澤さん。これらのことばが自分の意図とは違う認識のされ方をしていて(「草食男子」は新しい価値観を持った男性たちへの「褒め言葉」として作ったことばなのに「いまどきの男を否定する言葉」として広まってしまったというもの)、その責任を負うため著書等のプロフィール欄には必ず生みの親を明記し続けているという話。
一方、生みの親を明記することで意図がきちんと伝わる率が低い以上、プロフィール欄にはもう書かなくてもいいんじゃないか説を提唱する武田砂鉄さん。
ことば(流行語)を生み出した人からすると、やはり自分の意図通りに正しく伝わってほしいものなんだろうか。影響力のある人のことばというのは触れる人が多い分しばしばこういうことが起こる。
伊集院光さんが生み出した「中二病」も同じだ。もともとは自虐の意味だったはずが、いつしか自分ではなく相手を揶揄することばへと意味合いが変遷した。伊集院さんは、「もう自分の作ったときの意味と違うから言葉自体に興味ない」と話したとも。
この二人は対照的かもしれない。責任を負う深澤さんと言葉自体に興味ないと言う伊集院さん。みなさんはどう考えるだろうか。
まだ続くみたいなので、この先どんな対談になるのか楽しみ!