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OWCS Asia Stage2を終えて、OWCS 2024 Finalsに向けて思う所


先日、OWCS Asia Stage2 の全日程が完了し全体の順位や大型助っ人大量加入後の日本の競技シーンの立ち位置等が大まかに見えてきました。
(本題に入る前に、私の助っ人に対する認識は否定寄りの肯定くらいです。助っ人が参戦することで競技シーンのレベルの底上げにつながることは認めながらも、助っ人ありきの大会になってしまう危惧もある、そんな感じです)

で、OWCS Asiaにおける日本チームの立ち位置は正直かなり悪いです。
OWCS Japanで一位に輝いたラズリこそPacific2位の99Divinと2-3と善戦しましたがJapanで2位のNyamの方は結果だけ見れば0-3での一方的な敗北。

OWCS Japanにて勝ち抜いた得たチームが世界大会で一方的な結果で敗北すると当然視聴者の中にはそれはもう親の仇のように暴言を吐く人もいます。
挙句の果てには、実績のある戦術面でのコーチも付いていて選手たち本人は当然のように視聴者とは比べ物にならないトップレベルのプレイヤーであるにもかかわらず、戦術面やプレイ面でのダメ出しをし始める人も相当数沸いてきます。

ですが、これ自体はどんなスポーツでもよくあるもの。
運動経験のない人がスポーツ中継を見て文句を垂れたり、そういったものがコメント形という目に付く形で認識できるようになっただけ。
まあ褒められた行為ではないですが。

それよりも個人的に声を大にして反論したいのが
「日本のOWは弱い」
と言う意見。

それは!!!!!!!
違うだろ!!!!!!!!!!!!!!!!
このハゲーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!


日本のOW競技シーンが世界で見ても下の方だと思っている人、もう一度冷静になってOWCSの仕組みを見直してください。

まず、OWCSは世界を
・OWCS Asia
・OWCS EMEA
・OWCS NA
の地域に分けてそれぞれの地域で、最終的に米国にて開催される世界大会
「OWCS Major」「OWCS Finals」
への進出権を得る戦いを繰り広げていきます。

その中でも、EMEAとNA地域では大会を4つのステージに分けて開催し
1,2,3,4それぞれのステージの順位に応じたサーキットポイントを獲得し、最終的に獲得したサーキットポイントの多い上位3チームがMajor(Stage1,2のポイントみ)・Finals(Stage1~4の総合ポイント)などへの出場権を得る事になります。
※各ステージの順位ポイントの他にも、選手の移籍などによってポイントの変動が発生しますが少しややこしいのでここでは割愛。

そして、ここで重要なのが地域の分け方。

・EMEA
 ロシアを除くヨーロッパのほぼ全てと中東の一部の国とエジプト
 リビア 、アルジェリアなど地中海に面するアフリカ北部の国など

・NA
 中央アメリカ以北のメキシコ、アメリカ、カナダ、カリブ海の国々

・ASIA
 日本、韓国、台湾、香港、東南アジアの一部の国

となっています。

さらに、OWCS Asiaは4Stage制のEMEA、NAとは違い2Stage制となっていて
Korea・Pacific・Japanに分かれて地域予選のような形で行われる個別の大会を勝ち抜くことでOWCS Asiaの本戦に出場することができます。

そこで見て欲しいのが、Asiaの地域の分け方。
・Korea
・Pacific
・Japan

この中でも、韓国が単独で分かれているのは選手層の厚さ、国内での競争力の高さ、選手のファン層の厚さ等、オーバーウォッチと言うゲームにおける韓国の存在感の強さを考えれば当然と言えます。

そして、Pacificは天才パティパンを生みOW1時代からアジア地域の強豪であるタイや一時期コンテンダーズパシフィック不動の王者として君臨したTalon Esportsの本拠地であった香港等中々熱い国が見られます。

最後に、まさかのJapan。
確かに、Pacificの国々と比べるとOWの視聴者数自体は大手配信者の参入などもあってかそれなりに多くはありますが、OWCS開催が決定された当初はOW競技シーン自体の盛り上がりで言えば東南アジアの国々特にタイ辺りとは大差ない程度だったのではないかと思います。

ここでOWCSのルールの一つ「地域外選手の人数制限」のことを考慮してみますと、東南アジア中心に複数の国の才能ある選手たちでチームを組んだ上で韓国人の助っ人を2名まで招待できるPacificと、招待枠2名以外は日本人選手のみでチームを組む必要があるJapan地域とでは強いチームの組みやすさに大きな差があります。
Pacific地域のチームの事をよく知らない人はもしかしたら、タイのチームはタイの選手と助っ人だけで構成されているように考えるかもしれませんが、そうではないのです。
一部タイの選手だけで構成されているチームもあったりしますが、上位に来るチームは基本的にどこも国際色豊かなチームばかり。
日本対一つの国のように見えていて、実は日本対東南アジア連合なのです。

韓国ほどの競技シーンの歴史、積み重ねがあれば一つの国で強豪チームを複数作ることも簡単ですが、OWCSが始まる前の日本の競技シーンはどれだけの人が参加しどれだけの人が応援していたでしょうか。
そんな状況でいきなり日本国内だけでパシフィック連合軍に勝利し宇宙韓国軍と互角に渡り合えるチームを作れと言われても土台無理な話です。
なんで韓国と同じ扱いされてるのか本当に良く分からないです。

しかし、この日本が独立した地域として大会が開催されているおかげかOWCSが始まってからと言うもの、日本におけるOWの競技シーンはかつてない盛り上がりを見せているように感じます。
OW1時代から長年OWの競技シーンを見てきましたが、ここまで様々なチームの応援が飛び交う公式配信はほぼ見た記憶がないです。

日本国内でこれだけ競い合えるほど拮抗した実力のチームが数多く存在していることはこれまでほとんど見に覚えがないくらい異常な事態です。
チーム単位でなく選手単位で見ても、これまでの大会形式では日の目を見ることは無かったかもしれない若い才能が参入していて、思っていたより未来は明るいなと感じずにはいられません。

OWCS Asiaを見て日本のOW競技シーンに悲観的になっている方は、是非日本におけるOW競技シーンの成長している部分に目を向けていただきたいです。


愚痴


本編とはあまり関係のない、内に蓄積する鬱憤を吐き出すだけなので見たくない人はブラウザバック推奨。



そもそもOWWC2023を見ればわかるけど、日本は組み合わせ次第で8強に残れただろう実力はある(恐らくグループCのスペインには2-1くらいで勝てたと思うので)(むしろフランスは今戦ったら当時より厳しそう)。
国単位で見れば中堅と言える立ち位置に居るんだよ。

あと、運営元とか諸々の関係でアジアがひとくくりにされるのは前提として
最終的に韓国に蹂躙されるのが決定してるからそのガス抜きのためにJapanとPacificを単なる地域予選とせずに一つの大会として独立させたように邪推してしまう。
結果的に盛り上がってる面はあるけど、Asia地域から世界大会に行くことの難易度が高すぎてOWCS Japanが終わった後のOWCS Asiaが微妙に盛り上がりに欠けるのは何とかしてほしい。
これOWCS Asiaから上に行くには実質世界優勝できる実力要求されてんだろおかしいよ。
あと助っ人韓国人入れたもん勝ちみたいになるのはちょっと悲しいので日本国内で選手の育成をするようなチームが出て来てほしい。
頼むから。
Zetaとかにちょっと期待してたんだけどFTG取ったから日本国内の方はあきらめてそうだしなあ…
それはそれとしてFinnとかViol2tとかPelicanとか好きだから嬉しくはある。

それよりも、分かり切ってたのにOWCS AsiaからMajor Finalsへの枠が2枠しか無いのは本当になんでだ。
OWWC2023の結果を受けてか?
もしそうならNA2枠 Asia3枠 EMEA4枠とかが妥当なんじゃないか
でも今となってはAsia4枠NA2枠EMEA2枠の方が妥当だろ
特にNAなんか上位チーム半分くらい助っ人入ってるじゃねえか
来年は枠もう少し考えてくれ
そのためにもFinalsはCRとFLCが他全てのチームを完膚なきまでに叩きのめして根幹から変えさせてくださいお願いします。

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