何が起こるかわからない





先日、告別式に行きました。
52歳のパートさん。
金曜日の夕方まで一緒に仕事してたのに、土曜日に亡くなった、と。
金、通夜。土、告別式。どちらか参列していただけますかと。

突然何を聞かされたかよくわからなくて
「実感がない」
が一番でそんな事言われても、
という感じで、とりあえず売り場には出て、
他のパートさん達は仕事してる。しようとしている?
確かにその人は来ないしもう来ないらしいので
我々で頑張っていきましょうとしか。
いつも通りの事をやるだけである。
金は厳しいので土参加します。
週末とむらうと決めて無心で皆やってたのかもしれない。
自分なんかよりよほど近しいパートさん仲間たちのほうが、
ショックは計り知れないはず。
それでも1週間変わらずやってくれました。
ふさぎ込んでもしょうがないし、
手を止めたら、いられない、ような、心などもあったのかもしれないし。
自分はなんか、やっぱり実感がないが一番だし、
何があったのか、ぼんやりとは聞いたんだけど、
そんな事があるのか?と、ふわふわした感じで働いてた。

「実感がない」と言うが、
そういうものに行って、現実を、
つきつけられれば、いやでも、感じさせられるだろうし、
自分なんかより親密だった人達の、悲しみに、あてられて、
自分の心も、消耗させられるんだろうなあ、嫌だなあ、と
正直思った。ふわふわのままのほうが、言ってしまえば楽だ。
わざわざ行って悲しみに行きたくない。
でも最後にしっかり行って悲しみに行き見送るべきなのだろう、と。

人生、何が起こるかわからないとはいうが、
そういったことを、まのあたりにすると、なんとも言えない。
人間はいつか必ず死ぬし、早いか遅いかなだけだが、あんなにいい人が、
先にお迎えが来てしまうなんて、なんとも言えない。無常。
まだまだ、やりたいことなど、あったろうに。

着席してから、しばらくは、何とも、なかったが、
愛犬の名前とか、好きな歌手の名前とかが弔辞で読まれて、
そういえばあのときの会話の端々でちらっと言ってたけど、
本当に好きだったんだ、でもそれが続くことはもうない、
思い出、になってしまったんだなと思うとそこが一番つらかった。
最後にお顔も見れてよかったです。先日まで普通に働いてたのに。
信じられない。夢みたい。
ふわふわしてないで現実見て送り出せてよかったです。

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