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自分の病気

結婚して5年後、あれよあれよという間に
2世帯住宅は完成した。

2世帯住宅とは名ばかりで、
玄関もお風呂も一緒。
キッチンも一人暮らしの一口コンロを
取り付けるように言われたが、
家族の様子を見た建築家の方が、
若奥さんがそれでは参ってしまう…と
色々な策をうち、一般家庭のキッチンを
私達の世帯に取り付けるように根回し
してくれた。

私達のソファーで横になる義父。
私のくつろぐ場所は無くなった。
幼い子供達が家族の居場所を
守ってくれた。

用をしていないと、義母が階段を上がり
用事を言いつけにくる。
最初は応じたり、断ったりしていたが
ずっと物音を出して働いていると、
義母は来ないことに気づいた。
私は体力の続く限り動き続けていた。

義母のドアの閉める音
筒抜けの怒鳴り声
階段を上がってくる音
全神経がそれに集中していた。

自律神経失調症による体調不調は
続いた。
その後、子宮頸がんになった。

その頃には、常に義父母の怒鳴り声に
ビクビクしていた。
私に向いていない夫婦喧嘩でさえ、
機嫌が悪くなった義母のご機嫌が
飛び火することが怖かった。

子宮頸がんは子宮摘出手術で取る
ことができた。
1ヶ月後の検診でポリープが幾つも
できていた。

自然療法を促す病院に転院して。
そこで、生活全般、思考、食事を
変えないと再発すると言われた。
先生の指示に従いながら、
色々なことを試行錯誤で変えることに
挑戦していった。

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